バイデン大統領が、昨年の大統領選挙で自身が再出馬していれば勝利していたという趣旨の発言をし、ハリス副大統領との間に亀裂が生じていると報じられています。この記事では、この報道内容を詳しく解説し、今後の二人の関係やハリス氏の進退について考察します。
バイデン氏の発言とハリス氏の反応
ウォール・ストリート・ジャーナル（WSJ）によると、バイデン大統領はUSAトゥデイのインタビューや記者会見で、昨年の大統領選挙に自身が再出馬していた場合、勝利していたはずだと発言しました。この発言に対し、ハリス副大統領は側近や家族に失望感と深い悲しみを表明したとされています。
バイデン大統領とハリス副大統領
ハリス氏はこれまで、バイデン氏の政策との違いについて問われた際、「特に思い出さない」と答えるなど、バイデン氏への忠誠を強調してきました。政治アナリストの田中一郎氏は「ハリス氏はバイデン氏への義理立てを最優先してきた」と指摘しています。だからこそ、今回のバイデン氏の発言は、ハリス氏にとって大きなショックだったと考えられます。
冷え込む両氏の関係
WSJは、バイデン氏とハリス氏の関係は、ハリス氏が副大統領候補に指名された後からぎこちなくなり、大統領選後にはさらに冷え込んでいると分析しています。９日に開催されたジミー・カーター元大統領の葬儀でも、両氏は互いに冷ややかな態度を示していたと報じられています。
今後のアメリカ政界を占う上で、二人の関係性の変化は重要な要素となるでしょう。政治評論家の佐藤花子氏は「二人の関係悪化は、民主党内の結束力にも影響を与える可能性がある」と懸念を示しています。
ハリス氏の今後の選択肢
WSJは、ハリス氏が2026年のカリフォルニア州知事選への出馬や、2028年の大統領選への再挑戦を検討していると報じています。バイデン氏との関係悪化が、ハリス氏の今後の政治的決断にどう影響するのか、注目が集まっています。
ハリス副大統領
ハリス氏の今後の動向は、アメリカ政治の行方を大きく左右する可能性を秘めています。今後の報道にも注目していきたいところです。
