フジテレビの港浩一社長の会見で幕を開けた中居正広氏をめぐる騒動。この騒動の裏で、かつてフジテレビの看板番組を支え、その後“クビ”を宣告された伝説のお笑いコンビ、とんねるずの再評価が始まっているという声があがっています。
フジテレビの黄金期を築いた立役者
とんねるずは、『オールナイトフジ』で頭角を現し、『みなさんのおかげです。』で爆発的な人気を獲得。最高視聴率29.5%を記録するなど、まさにフジテレビの黄金期を支えた立役者と言えるでしょう。その後番組リニューアルを経て約30年間続いた長寿番組も、視聴率低迷を理由に2018年に幕を閉じました。
とんねるずの石橋貴明さんと木梨憲武さん
皮肉なことに、番組終了の影には、当時番組のプロデューサーを務め、現在騒動の渦中にある港社長の存在がありました。港社長自身も『オールナイトフジ』からとんねるずの番組に関わり、彼らの成功を支えてきた人物。まさに二人三脚でテレビマン人生を歩んできたと言えるでしょう。
YouTubeで新たな活路を見出す
番組終了後、石橋貴明さんはYouTubeチャンネル『貴ちゃんねるず』を開設。現在では登録者数168万人を超え、人気YouTuberとしての地位を確立しています。地上波では表現できなかった自由な芸風が、テレビ世代だけでなく若い世代からも支持を集めているようです。芸能評論家の山田花子さん（仮名）は、「石橋さんのYouTubeでの成功は、既存のメディアに囚われない新しい表現の可能性を示している」と分析しています。
地上波での露出は激減したものの、2024年11月には武道館で2日間ライブを開催。チケットは即完売し、1万8000人を動員するなど、その人気は健在です。
武道館ライブで完全復活へ
武道館ライブの成功は、とんねるずの復活を印象づける大きな出来事となりました。彼らの根強い人気を改めて証明し、今後の活動への期待が高まっています。
明暗分かれた二人の未来
一方、港社長は今回の騒動で窮地に立たされています。第三者委員会の調査結果次第では、責任を問われる可能性も出てきています。かつて共にフジテレビの黄金期を築き上げた二組の明暗が分かれた現状は、なんとも皮肉なものです。
フジテレビの凋落を、とんねるずの二人はどう見ているのでしょうか。今後の彼らの動向に注目が集まります。
