【朝鮮日報】金剛山への未練を捨てきれない韓国政府、国連制裁迂回策を模索中[10/28]
現物納付・第3国預託も?
米はもちろん北朝鮮も受け入れの可能性小
青瓦台と韓国政府では、北朝鮮が「金剛山南側施設撤去」方針を打ち出したのにもかかわらず、「個別観光」「第三者預託」(エスクロー口座)などを通じた金剛山観光再開案を検討することが27日、分かった。このような「対北朝鮮制裁迂回策」(回避策)は、今年2月のベトナム・ハノイ米朝首脳会談前も北朝鮮非核化に対する相応措置として検討された。しかし、米朝間の非核化交渉が進展していない状況で、対北朝鮮制裁を崩す危険性のある方法を米国が受け入れるのは容易でない。すぐにでも外貨を手に入れたいと考えている北朝鮮も迂回策には関心を示さない可能性が高い。
韓国統一部は25日、北朝鮮が韓国政府に「撤去通報」通知文を送るや、「金剛山観光の条件と環境を十分に検討し、『創意的解決策』を用意する」と明らかにした。文在寅(ムン・ジェイン)大統領も「従来の方式では難しい」と述べた。政府消息筋は「『対北朝鮮制裁迂回案』を具体化する作業に入った。南北関係を維持するための『突破口』を見いだすという趣旨だ」と言った。国連安保理決議のうち、「バルク・キャッシュ」(bulk cash=大量の現金)の北朝鮮流入禁止条項で「迂回策」を見いだすということだ。
これにはまず、金剛山観光客が個別に入場料を支払う方法が取りざたされている。政府筋は「現代峨山が観光費を集めて北朝鮮当局に支払うのは制裁違反だが、観光客が個別に料金を支払えば制裁を避けられる」と言った。この消息筋は「バルク・キャッシュ禁止条項は核・ミサイル兵器に転用されるという証拠がなければならない。旅費支払い方法などを北朝鮮と協議して透明にした後、国連制裁委員会のパネル(専門家)たちが北朝鮮に行き、調査する方案も検討可能だ」と述べた。
政府と与党では「観光代金現物納付」や第3国の口座に観光代金を預託した後、非核化措置を履行するたびに支給する「エスクロー口座」方式なども挙げられている。しかし、外交消息筋は「過去にも同様の主張があったが、『外貨』獲得を急ぐ北朝鮮の反発で失敗に終わった。(韓国)政府が実現する可能性の低い金剛山観光再開案にこだわれば、韓米共助に問題が生じるかもしれない」と語った。
イ・ミンソク記者
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2019/10/28/2019102880009.html
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版 2019/10/28 10:00
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