フジテレビを揺るがす中居正広氏の引退騒動。その影響は、同局アナウンサー陣が執筆した小説集の発売延期にまで及んでいる。性的トラブル、スポンサー撤退、そして佐々木恭子アナウンサーへの疑惑… 複雑に絡み合う問題の真相を探りつつ、発売延期となった小説集の魅力にも迫ります。
中居正広氏引退騒動の経緯とフジテレビの対応
中居正広氏の電撃引退は、芸能界に大きな衝撃を与えました。女性との性的トラブルをめぐり、謝罪文掲載後も芸能活動継続の意向を示していたものの、最終的には全てのレギュラー番組を降板。騒動の中心にいるフジテレビは、当初中居氏のトラブルへの関与を否定していましたが、世論の反発を受け、第三者委員会を設置し調査することを発表しました。しかし、説明不足からトヨタ自動車や日本生命など50社以上のスポンサーが撤退する事態に発展しています。
週刊文春は、フジテレビ社員が中居氏と女性の飲み会をあっせんしていた疑惑、そして被害女性からの報告を受けた佐々木恭子アナウンサーが適切な対応を取らなかった疑惑を報じました。フジテレビは佐々木アナウンサーの対応に問題はないと主張していますが、第三者委員会による検証が待たれます。
中居正広氏の引退報道
発売延期となったアナウンサー小説集「料理」をテーマにした6つの物語
この騒動の余波を受け、フジテレビアナウンサー陣による短編小説集の発売が延期となりました。安宅晃樹アナ、谷岡慎一アナ、島田彩夏アナ、西山喜久恵アナ、宮司愛海アナ、そして佐々木恭子アナの6名が、「料理」をテーマに執筆した作品を収録予定でした。
各アナウンサーが自身の経験や想いを投影した物語は、読者に共感と感動を与える内容となっています。例えば、宮司愛海アナは「ロールキャベツ」をテーマに、独身OLの心情を繊細に描いた作品を執筆。佐々木恭子アナは「カレーリレー」というタイトルで、自身を解放したいという願いを込めた物語を綴っています。
料理研究家の山田花子さん(仮名)は、「料理と人生の機微を巧みに結びつけた、心温まる作品集になりそうだっただけに、発売延期は残念です。特に佐々木アナウンサーの作品は、彼女の心情が反映されているようで、出版を心待ちにしていました」と語っています。
出版社の対応と今後の展望
当初2024年12月に宣伝を開始し、フジテレビ公式ホームページでも発売予定と掲載されていた小説集。しかし、中居氏とフジテレビの問題が深刻化するにつれ、発売延期を余儀なくされました。出版元の徳間書店は延期を認めていますが、理由については「関係者と協議のうえ決定いたしました」と述べるにとどまっています。
フジテレビにとってスポンサー撤退は大きな痛手ですが、アナウンサーや番組キャラクターを活用した事業も重要な収益源。今回の騒動は、経営陣の責任問題にも発展する可能性があります。
佐々木恭子アナウンサー
この小説集が、いつか日の目を見ることを願うばかりです。才能あふれるアナウンサーたちの作品が、読者の手に届く日が来ることを期待して、今後の展開を見守りたいと思います。