華々しいエリート街道をひた走るはずだった慶應ボーイが、突如高校を退学になる――。まるでドラマのような出来事ですが、これは実際に起きた事件です。今回は、巨額の利益を生み出す一大イベントへと変貌を遂げたオリンピックを長年支えた高橋治之氏、そしてその弟である高橋治則氏の若き日の出来事、慶應高校退学事件の真相に迫ります。華やかな世界の裏に隠された、青春の光と影、そしてその後の波乱万丈な人生とは?
若き日の過ち:架空パーティー券販売事件の全貌
1980年代、空前の好景気に沸く日本。ディスコやダンスパーティーが若者の間で一大ブームを巻き起こし、高校生の間でも自主開催のパーティーが流行していました。慶應高校に通う高橋治則氏も、その波に乗る一人でした。兄である治之氏が自宅の庭で盛大なパーティーを成功させたのを見て、自身もパーティーを企画することに。しかし、この企画が思わぬ事態を招きます。
学校を欺いたパーティー計画
治則氏は友人と共にパーティー券を作成、販売を開始しました。しかし、このパーティー、実は会場も確保されておらず、完全な架空のものだったのです。この情報は瞬く間に学校側に漏れ、治則氏を含む3人は架空パーティー券販売の疑いで退学処分を受けることになります。
alt慶應義塾高校の正門。エリート校の門をくぐる生徒たちの未来は明るいと思われたが…。
退学処分、そして父の怒り
この事件は、単なる高校生の悪ふざけでは済まされませんでした。治則氏の父は激怒し、散弾銃を持って学校に乗り込もうとしたという逸話も残っています。若気の至りとはいえ、その代償はあまりにも大きかったのです。治則氏は後に友人たちに謝罪の手紙を送りましたが、失った時間は戻ってきません。
エリート街道からの転落、そして未来へ
退学処分を受けた治則氏は、エリート街道から外れることとなりました。この経験は、彼の人生に大きな影を落とすことになります。しかし、この出来事が彼の人格形成に何らかの影響を与えたことは想像に難くありません。
事件の真相とその後の人生
治則氏は、なぜこのような行動に出たのでしょうか?好奇心、遊び心、あるいは当時の社会情勢が彼を駆り立てたのかもしれません。この事件の真相は、今もなお謎に包まれています。しかし、この若き日の過ちが、後の彼の人生に大きな影響を与えたことは間違いありません。
alt当時、流行していたパーティーの様子。若者たちの間で、華やかなイベントが人気を集めていた。
この後、治則氏はどのような人生を歩むことになるのでしょうか? 次回、彼の波乱万丈な人生に迫ります。