【ワシントン=冨山優介】米国のトランプ大統領は25日、脱退を表明した世界保健機関(WHO)について、米国の拠出金負担額の見直しを前提に復帰する可能性に言及した。中国と同水準まで負担額を引き下げることが条件だと示唆した。
WHOによると、2022~23年の米国の拠出額は加盟国で最も多い約13億ドル(約2000億円)に対し、中国は約1億6000万ドル(約240億円)。
トランプ氏は25日にネバダ州ラスベガスで演説し、「中国の人口は我々よりはるかに多いが、WHOへ支払う金額はとても少ない」と不満を表明した。その上で、「我々は(WHOへの加盟を)再度、検討するかもしれない」と述べた。