オーディション落選から這い上がる!Z世代アイドルの逆襲劇

オーディション番組出身のアイドルグループが躍進を遂げている昨今、新たなトレンドが生まれつつあります。それは、オーディション番組で落選したメンバーによるグループの台頭です。今回は、その背景や成功の秘訣、そして今後の展望について探っていきます。

落選組アイドルの快進撃:実力と努力が花開く

「PRODUCE 101 JAPAN THE GIRLS」から誕生した「ME:I」の成功は記憶に新しいですが、実はこのオーディション、落選した練習生たちもアイドル界で注目を集めています。「IS:SUE」「MADEIN」「RIRYDAY」など、元練習生で結成されたグループが続々とデビューし、高い人気を博しているのです。

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中でも「IS:SUE」は地上波番組への出演も増え、人気・実力ともに「ME:I」に匹敵する存在になりつつあると、音楽ライターの山田一郎氏は指摘します。「オーディション番組で最終選考まで残った練習生は、ルックス、歌唱力、ダンススキルなど、いずれも高いレベルにあります。番組の求めるカラーと合致しなかっただけで、才能溢れる人材が埋もれてしまうのはもったいない。彼女たちはすでに一定のファンを獲得している点も強みです。」

事務所の戦略転換:育成よりも即戦力

レコード会社関係者の佐藤花子氏によると、近年、芸能事務所の戦略も変化しているといいます。「タレントの移籍や独立が容易になった現代において、新人スカウトから育成するよりも、即戦力となるオーディション出身者を取り込む方が効率的です。特に、オーディション番組で注目を集めた落選組は、すでに実力と知名度を兼ね備えているため、事務所にとって魅力的な存在なのです。」

特別賞受賞者の潜在能力:国民的女優・浜辺美波の例

国民的女優として活躍する浜辺美波も、実は「東宝シンデレラ」オーディションではグランプリを逃した一人です。芸能プロ幹部の田中太郎氏によれば、「グランプリは完成度の高い即戦力が選ばれやすい一方、特別賞受賞者は伸びしろがあり、時間をかけて育成できるというメリットがあります。浜辺美波のように、後に大ブレイクするケースも多いのです。」

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ハングリー精神とSNS活用:時代を掴む秘訣

オーディション落選組の成功には、彼らのハングリー精神も大きく影響しています。制作会社ディレクターの鈴木次郎氏は、「落選組はファンを大切にし、一つ一つの仕事を丁寧にこなします。また、自分たちでメディア露出の方法を研究し、SNSを効果的に活用することで、知名度を上げています。」と語ります。例えば、「PRODUCE 101 JAPAN」落選組で結成された男性グループ「OWV」は、メンバーの佐野文哉がマラソン企画で活躍するなど、独自の道を切り開き、人気を獲得しています。

2025年は落選組アイドルの逆襲元年となるか?

オーディション落選という逆境をバネに、実力と努力で未来を切り開くZ世代アイドルたち。2025年は、彼らによる下剋上が見られるかもしれません。彼らの活躍から目が離せません。