昨年11月に斎藤元彦知事が再選された兵庫県知事選を巡り、自民党県連に所属する同県姫路市議のX(旧ツイッター)に投稿された内容が誤りだとして、県警は、削除や訂正を求めて23日付で県連に申し入れたことを明らかにした。Xでは20日付で「兵庫県警の内部では、特定候補(斎藤知事ではない)の応援をするように通達されていたと聞いた」と投稿されていた。
県連幹部は県警から申し入れがあったことを認め、「削除や訂正を求められた以上、何か対応しようと考えている」と話した。
26日午後9時時点で、投稿は削除されていない。市議のXには25日、「取材は受けません」との投稿がされた。
警察官による選挙運動は公職選挙法で禁止されており、県警総務課は読売新聞の取材に「県警として特定候補を応援するために通達を出した事実はない」と説明。村井紀之本部長も22日、自身のフェイスブックに、「自民党兵庫県連に厳重抗議しようと考えています」と書き込んでいた。
斎藤氏のパワハラ疑惑などを追及し、18日に死亡した竹内英明・前県議(50)を巡り、「逮捕予定だった」とするSNS上の情報について、村井本部長は20日の県議会で「全くの事実無根」と否定。県警は22日、Xの公式アカウントでSNS利用者に誹謗(ひぼう)中傷をやめるよう求める異例の投稿を行った。