米国北東部でM3.8の地震発生、ボストンやポートランドで揺れを感じる

米国北東部で2024年9月27日午前、マグニチュード(M)3.8の地震が発生しました。揺れはマサチューセッツ州ボストンやメーン州ポートランドなど広範囲で感じられました。この記事では、地震の発生状況や専門家の見解などを詳しくお伝えします。

地震の概要と住民への呼びかけ

米地質調査所(USGS)によると、地震の震源地はメーン州ヨークハーバーの南東約11キロメートル、震源の深さは約12キロメートルでした。

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ヨーク郡の緊急当局は、住民に対し、緊急の助けが必要な場合以外には通報を控えるよう呼びかけました。これは、回線が混雑し、本当に助けが必要な人が連絡できない事態を防ぐためです。 地震発生直後は、落ち着いて行動し、周囲の安全を確認することが重要です。

専門家の見解:大西洋岸の地震は珍しいが前例あり

USGSはX(旧Twitter)で、今回の地震について、大西洋沿岸での地震は珍しいものの、前例がないわけではないと注意喚起しました。大西洋岸は、西海岸のような活発なプレート境界とは異なり、受動的なプレート境界と考えられているため、地震の規模は比較的小さく、発生頻度も低い傾向があります。

USGSの専門家であるスーザン・ハフ氏(仮名)は、今回の地震は24日にニュージャージー州やニューヨーク市で観測されたM2.4の地震とは関連性がないと指摘しています。二つの地震の震源は約370キロメートル離れており、発生メカニズムも異なる可能性が高いとのことです。

今後の地震活動への懸念

今回のM3.8の地震や、4月にニューヨーク市で発生したM4.8の地震は、この地域にさらなる地震活動をもたらす可能性があるという懸念も出ています。 地震の規模や発生頻度は予測が難しいため、今後の動向に注意が必要です。 ハフ氏によると、1940年にニューハンプシャー州中部を襲ったM5.6の地震は、この地域で中程度の被害をもたらした直近の事例です。過去の地震の記録を参考に、防災対策を強化することが重要です。

地震発生時の備え

地震はいつどこで起こるか分かりません。日頃から、家具の固定や非常持ち出し袋の準備など、地震への備えをしておくことが大切です。 家族や地域で、地震発生時の行動について話し合っておくことも重要です。 また、信頼できる情報源から地震に関する最新情報を入手し、適切な行動をとるようにしましょう。