【ワシントン=淵上隆悠】米ニュースサイトのアクシオスは28日、イスラエルが備蓄していた地対空ミサイルシステム「パトリオット」用の迎撃ミサイル約90発を、米国がウクライナに移送すると複数の関係者の話として報じた。
報道によると、「アイアン・ドーム」など独自の防空システムを運用するイスラエルは昨年4月、パトリオットの利用中止を表明していた。ミサイルはロシアの侵略を受けるウクライナへの供与に向け、同国に隣接するポーランドに米軍が移した。
これに関し、イスラエル政府はロシア政府に事前に連絡し、「パトリオットを米国に返還する」と説明。ウクライナに提供するわけではないと強調したという。