現場に第2のスロープ 復旧の鍵は“バイパス”設置か…道路陥没から7日目 救助難航


【画像】現場に第2のスロープ 復旧の鍵は“バイパス”設置か…道路陥没から7日目 救助難航

下水道管が埋まっているのは、穴の底からさらに3メートルほど下。消防は、トラックの運転手が、その下水道管に落ちた可能性もあるとみています。

穴に流れ込む水を少しでも減らそうと上流側にあたる下水道管では、水を吸い出す作業が行われています。

作業員
「朝8時半から、たまったら捨てに行って、たまったら捨てに行く作業。(Q.吸い上げなければ現場に流れる)流れていく」

埼玉県は3日、より強い要請に踏み切りました。

埼玉県 大野元裕知事
「県民には、すでに多大な協力をいただいているが、流入する下水のさらなる低減を図り、救出作業を推進するために、あす午後2時〜5時まで、可能な限り水の使用を控えていただきたくお願い申し上げる」

八潮市を含む12の市と町、約120万人が対象です。

現場周辺の住人(70代)
「一日中ずっと節水よりも、きっちり決めてやれば、みなさん、納得して、協力もできるかなと」

現場周辺の住人(40代)
「自分だけじゃない。みなさん、同じことをしていると思うから。まだ助かってないでしょう、その方が心配」

有識者でつくられた委員会で委員長を務める森田弘昭教授によりますと、当初、埼玉県は、こう考えていたといいます。

復旧工法検討委員長 日本大学生産工学部 森田弘昭教授
「(下水道管の損傷は)推定30センチで、そこを簡単にふさいでしまえば、水を通さない性質の土を被せればいいというのが、当初の県の予想だったが、 実際は、かなり管の損傷が大きかった。損傷部分が大きくないと、あれだけの水量は出てこないと思う」

その水を森田教授が現地で確認したところ、色も臭いも下水だったといいます。

埼玉県は当初、固い水あめのような素材で損傷部分にふたをし、水を通さないジェル状のもので覆ったうえで、埋め戻すとしていました。しかし、森田教授は、破損箇所を迂回するバイパスをつくるしかないと考えているそうです。

復旧工法検討委員長 日本大学生産工学部 森田弘昭教授
「あれだけの水量をうまくコントロールするのは難しいので、バイパスを設けたらどうかなと。(Q.一度、下水を別ルートに流さないと始まらない)始まらないだろうと思っている。(Q.ほかに方法がなさそう)なさそうだと」

バイパス工事自体は、下水道の使用制限をしなくても進められるということです。

埼玉県は3日夜、現場周辺の路面を調査した結果を公表。これまでのところ、周辺で陥没の危険が迫る緊急性の高い空洞は見つかっていないとしています。

テレビ朝日



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