【イスタンブール時事】エーゲ海で地震活動が活発化し、震源に近いギリシャの世界的な観光地サントリーニ島から住民らが退避する動きが続いている。
欧州地中海地震学センターによると、1月28日から今月4日までの1週間で地震は815回以上に達し、マグニチュード(M)5以上の地震も頻発している。
ギリシャ最大手エーゲ航空は避難支援のため、サントリーニ島と首都アテネを結ぶ臨時便を運航。震源周辺の海域に点在する四つの島では、7日まで休校措置が取られた。AFP通信は既に約7000人がサントリーニ島を離れたとして、「この地域でこの規模の地震活動は最近では例がない」とする専門家の話を伝えた。
これまで人的・物的な被害は伝えられていない。地元メディアによると、ギリシャの地震防災当局者はM6を超える地震が起きる可能性は低いと指摘し、「パニックに陥るべきではない」と呼び掛けた。