【手作りおにぎり恐怖症?!】他人が握ったおにぎりは…あなたは食べられる?

「他人が握ったおにぎり、食べられますか?」――このシンプルな問いが、今、再びネット上で熱い議論を巻き起こしています。SixTONES松村北斗さんがテレビ番組で、女優の川口春奈さんの手作りおにぎりですら「ちょっと、しんどい…」と拒否したエピソードが、その火付け役となりました。SNSでは「気持ちはわかる!」と同調する声や、「川口春奈さんでも!?」と驚く声など、様々な意見が飛び交っています。実はこの「他人が握ったおにぎり問題」、長年にわたる論争のテーマなのです。

抵抗感の背景にある「信頼」の問題

かつては少数派だった「食べられない派」ですが、近年の調査では過半数を超える結果も出ています。2015年のアンケートでは約3割だったのに対し、2023年のABEMA Primeの調査では「他人が素手で握ったおにぎりはNG」が52%に達したのです。

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この現象について、県立広島大学の向居暁教授(認知心理学)は「衛生意識に加え、他者への信頼度の低さが影響している」と指摘します。向居教授の研究によると、抵抗感を抱く人は特定の人物への不信感ではなく、他人全般への信頼が低い傾向があるとのこと。この信頼度の低下は、親子関係やSNSの普及による人間関係の変化などが要因として考えられるそうです。

食文化と人間関係の複雑な絡み合い

手作りおにぎりは、日本の食文化を象徴するもののひとつ。運動会や遠足など、楽しい思い出と結びついている人も多いでしょう。しかし、現代社会においては、手作りおにぎりを通して人間関係の複雑さや、変化する価値観が浮き彫りになっていると言えるかもしれません。

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子供の運動会で、ママ友から手作りおにぎりを勧められたものの、抵抗感から断ってしまったという40代女性の体験談も、この問題の難しさを物語っています。相手への配慮と自分の気持ちの狭間で揺れる、そんな葛藤を抱える人も少なくないのではないでしょうか。

手作りおにぎりの未来

「他人が握ったおにぎり」問題は、単なる食の好みの問題を超え、現代社会における人間関係や信頼、そして変化する価値観を映し出す鏡なのかもしれません。今後、この議論がどのように展開していくのか、注目が集まります。