韓国の若手デザイナー、キム・リウル氏が31歳という若さでこの世を去りました。2025年2月11日夜、故郷である全羅北道南原市のマンションで亡くなっているのが発見されました。警察は自殺とみて捜査を進めています。キム氏は、伝統的な韓服素材を現代的に昇華させたデザインで注目を集め、K-POPグループBTSの衣装も手掛けた新進気鋭の才能でした。今回の訃報は、ファッション業界だけでなく、多くのファンに衝撃を与えています。
伝統と革新を融合させたデザイナー、キム・リウル氏
キム・リウル氏は、2016年に韓服の生地を用いたスーツを発表し、独自のブランドを立ち上げました。伝統的な素材と現代的なデザインを融合させたスタイルは、国内外で高い評価を獲得。韓服の魅力を世界に発信する若き才能として、大きな期待が寄せられていました。
キム・リウルさん(キムさんのSNSより)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
BTSの衣装も担当、世界に羽ばたく才能
キム氏の才能は、K-POP界にも認められました。2020年には、BTSが米NBCの人気番組「ザ・トゥナイト・ショー・スターリング・ジミー・ファロン」に出演した際に着用した衣装をデザイン。景福宮を舞台にパフォーマンスされた「IDOL」で、メンバーが身に纏った韓服風の衣装は大きな話題となり、キム氏の知名度を世界レベルに押し上げました。ファッション評論家の佐藤美咲氏は、「キム氏のデザインは、伝統的な韓服の美しさを保ちつつ、現代的な感性を取り入れた斬新なもので、BTSの世界観を見事に表現していた」と高く評価しています。
若すぎる死、ファッション界に衝撃走る
キム氏の突然の訃報は、ファッション業界に大きな衝撃を与えています。今後の活躍が期待されていた若き才能の喪失は、韓国のみならず世界のファッションシーンにとって大きな損失と言えるでしょう。
キム・リウルさん(キムさんのSNSより)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
今後の捜査と追悼の声
警察は、キム氏の死の経緯について詳しく調べています。 SNS上では、キム氏の死を悼む声や、その才能を惜しむ声が多数寄せられています。 キム氏のデザインは、これからも多くの人々の心に残り続けることでしょう。