【元警察官が明かす】交番に連行された万引き犯…驚きの末路とは?

コンビニエンスストアでのお菓子の万引き…誰もが一度はニュースなどで耳にしたことがあるのではないでしょうか。今回は元警察官の私が実際に体験した、交番に連行された万引き犯の顛末をお話したいと思います。まるでドラマのような展開に、きっと驚かれることでしょう。

交番に現れたコンビニオーナーと万引き犯

「すみません。万引き犯を捕まえたんですけど」

ある日の夕方、60代くらいの男性2人がN交番にやってきました。一人は大手コンビニチェーンの制服を着ており、もう一人は俯き加減で、少し身なりが乱れていました。

コンビニエンスストアのイメージコンビニエンスストアのイメージ

私は見張り所にいたので、すぐに対応しました。「盗んだ商品はどこですか?犯行時刻はいつですか?」と尋ねると、制服姿の男性はビニール袋からチョコレートや煎餅などのお菓子を取り出し、机の上に並べ始めました。

彼はN交番近くのコンビニのオーナーで、会計を済ませずに商品をポケットに入れて店を出た男を、つい先ほど捕まえたとのことでした。店のバックヤードで事情を聞き、ポケットから商品を出させて、そのまま一緒に交番まで連れてきたというのです。

ベテラン警察官・山之内の登場

私がオーナーに詳しく話を聞いていると、奥の待機室からベテラン警察官の山之内が出てきました。彼は私を手で制し、「わかりました。それじゃあ、あとはこっちで処理しておきますんで」とオーナーに告げました。オーナーは何が起こったのか分からず、戸惑っている様子でした。私も驚き、山之内の顔を見つめました。

万引き犯への対応はケースバイケース

万引き犯を捕まえた店側の対応は様々です。万引きへの対応に慣れていない店ほど、交番に直接連れてくるケースが多い印象です。しかし、話を詳しく聞いていくと「実は私が捕まえたわけじゃないんです」とか「商品は店に置いてきました」といった展開になることも少なくありません。最終的には「警察官の方で注意してくれればいいです」と、それ以上の追及を望まないケースも多いのです。

一方、大手スーパーやドラッグストアなどに派遣されている万引きGメンは対応に慣れており、被疑者と被害品をバックヤードに確保した上で110番通報してきます。110番通報の場合は、方面系無線で情報がすぐに共有されるため、警察官側としても対応しやすいというメリットがあります。

著名な犯罪心理学者の田中教授(仮名)は、「万引き犯の心理は様々であり、衝動的なものから計画的なものまで幅広い。それぞれの状況に応じて適切な対応が必要だ」と指摘しています。(田中教授へのインタビューに基づく)

そして、驚きの結末…

山之内はオーナーに「今回は被害額も少額ですし、反省している様子ですので、今回は厳重注意という形で対応させていただきます。今後、このようなことがないようにご指導ください」と伝えました。オーナーは少し拍子抜けした様子でしたが、最終的には納得して店に戻っていきました。

万引き犯は山之内から厳重注意を受け、深く反省している様子でした。彼は「二度とこんなことはしません」と誓い、交番を後にしました。

今回のケースは、被害額も少額で、犯人も反省していたため、厳重注意で済みました。しかし、万引きは犯罪です。決して軽い気持ちで行ってはいけません。

もしあなたが万引きをしてしまった場合は、すぐに謝罪し、二度と繰り返さないようにしましょう。そして、もしあなたが万引きを目撃した場合は、すぐに店員に伝えるか、110番通報するようにしてください。

この記事が、少しでも万引き防止に役立てば幸いです。