大空幸星氏、参院選大敗後の自民党改革に言及「若手こそ党を鍛え直す覚悟を」

昨年の衆院選比例代表東京ブロックで初当選を果たした自民党の大空幸星衆院議員(26)は、26日までに自身のX(旧ツイッター)を更新しました。参院選での大敗を受け、党総裁である石破茂首相への退陣圧力が強まる党内の状況を念頭に、「今の自民党のままだと、誰がトップに立っても変わらない」と述べ、現状認識と改革への強い決意を示しました。

大空氏が語る「他責の姿勢を断ち、党を自ら鍛え直す覚悟」

大空氏は25日の投稿で、現在の自民党が抱える根本的な課題に言及し、「他責の姿勢を断ち、若手の登用と適材適所の人事を求めると同時に、自分たちの世代が、自らの手で党を鍛え直すという覚悟が必要だ」との考えを表明しました。これは、単なるリーダー交代では問題が解決しないという、党内改革への深い洞察を示唆しています。この覚悟を行動に移すため、大空氏は地元選挙区(東京15区)を徹底的に歩き、有権者からの厳しい声に直接向き合う意向を語りました。

参院選大敗後の自民党改革について見解を述べる大空幸星衆議院議員(2024年10月27日撮影)参院選大敗後の自民党改革について見解を述べる大空幸星衆議院議員(2024年10月27日撮影)

青年局の提言は「政局ではなく党改革そのもの」

一方で、自民党内では中堅・若手議員で構成される青年局の中曽根康隆局長らが25日、森山裕幹事長と面会し、参院選の総括後における党執行部の辞任を事実上求める申し入れ書を提出しました。これに対し大空氏は、自身の別の投稿で、今回の青年局の提言も党改革への強い思いを反映したものだと説明しています。不祥事以降、全国の青年局所属議員が地域を丹念に回り、有権者の厳しい声に真摯に向き合ってきた経緯を強調。今年に入ってすでに4回も党改革に向けた提言を行ってきたことに触れ、「政局的な動きではなく、党改革そのものを青年局が主導するという覚悟の申し入れとご理解いただきたい」と、その本質が党再生にあることを強調しました。

自民党が直面する課題に対し、大空氏をはじめとする若手議員が内側からの改革を強く訴え、具体的な行動を開始していることは、今後の党の行方を左右する重要な動きとして注目されます。


参考文献