大麻経験推計160万人、年間使用者は9万人超か 国立センター調査


 国立精神・神経医療研究センターは昨年に大麻使用などに関する全国調査を実施し結果をまとめた。過去に1度でも経験したことがある15~64歳は推計値で160万6638人(平成29年比約27万人増)に上り、過去最多を更新。30年秋から1年間の使用者は推計9万2381人で、警察による昨年の大麻事件摘発者数(4321人)と比較すると約21倍に当たるという。

 調査を担当した嶋根卓也研究室長は「米国の一部などが使用を認めたことや、インターネットにあふれる肯定的な情報が若者を中心に影響を与えている可能性がある」と分析した。

 調査は7年から隔年で実施。今回が13回目で年間使用者数の推計は初めて。昨年9~11月、住民基本台帳を基に15~64歳の7千人に調査票を配布し、3945人(56・4%)から有効な回答を集めた。

 過去に1度でも経験したことがある人は推計1・8%(前回比0・4ポイント増)だった。



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