【バレンタインはもう古い?】義理チョコ卒業で変わる日本のバレンタイン事情

バレンタインデーといえば、女性から男性へチョコレートを贈る日。でも最近は、義理チョコの負担や、もっと自由に感謝を伝えたいという思いから、従来のバレンタインから卒業する人が増えているようです。AERA dot.編集部が行ったアンケート調査の結果も、この変化を裏付けています。一体、日本のバレンタインはどう変わっていくのでしょうか?

バレンタインの贈り物は? 家族や恋人、そして自分自身へ

AERA dot. が実施したバレンタインデーに関するアンケート調査によると、贈り物の相手は「家族」(29.2%)、「恋人やパートナー」(26.4%)が上位。そして注目すべきは、「自分」(23.1%)という回答も多かったこと。 「友人・知人」(16.2%)、「仕事関係」(14.1%)と続きますが、「何も買わない」(31.3%)が最も多い結果となりました。自分へのご褒美チョコを選ぶ人が増えているのかもしれませんね。

チョコレートを選ぶ女性チョコレートを選ぶ女性

バレンタインは必要?不要? 意見は真っ二つ

バレンタインデーに対する意識も変化が見られます。「あったほうがいい」と答えた人は31.5%、「なくしてほしい」と答えた人は28%と、ほぼ拮抗。残りの40.5%は「どちらでもいい」と回答しています。

バレンタイン肯定派の意見

「あったほうがいい」と答えた人の理由は、「チョコレートが好き」(49.4%)が最多。この時期ならではの様々なチョコレートを楽しみにしている人が多いようです。 「好意を伝えるきっかけになる」(38.1%)という意見も。バレンタインをコミュニケーションの機会と捉えている人もいるようです。 その他、「イベントごとが好き」(32.7%)、「友人同士で交換するのが楽しい」(29.8%)など、バレンタインデーを楽しむ声が聞かれました。

有名パティシエの山田一郎氏も「バレンタインは、日本のチョコレート文化を豊かにした重要なイベント。高品質なチョコレートとの出会いや、大切な人への感謝の気持ちを伝える機会として、その価値は今も変わらないと思います」と語っています。

バレンタイン否定派の意見

一方、「なくしてほしい」と答えた人の理由は、「義理チョコなどでお金を使いたくない」(49.4%)が圧倒的多数。「学校や職場で他人に気を使いたくない」(34.4%)、「お返しを考えるのが面倒」(30%)といった声も上がりました。 義理チョコの負担感が、バレンタイン不要論の大きな要因となっているようです。

義理チョコ卒業宣言! 7割が「配らない」

職場での義理チョコ配布については、「そもそも渡したことがない」(25.2%)、「今年からやめる」(5.8%)、「以前からやめている」(34.3%)を合わせると、なんと7割近くの人が義理チョコを配っていないという結果に。バレンタインのあり方が大きく変わってきていることが分かります。

一方で、「やめたいが、やめられない」(18.3%)、「当面やめるつもりはない」(16.4%)という声も。職場の人間関係を考えると、簡単にはやめられないという現状も浮き彫りになりました。

まとめ:新しいバレンタインの形

義理チョコの負担や、より自由な感謝の表現へのニーズの高まりから、従来のバレンタインから卒業する人が増えていることが明らかになりました。 チョコレートを楽しむ、大切な人に感謝を伝える、あるいは自分へのご褒美として――。これからのバレンタインは、もっと多様で自由な形になっていくのかもしれません。