フジテレビの低迷が止まらない。中居正広氏と被害女性をつないだ会食セッティング問題に端を発した今回の騒動は、同社のコンプライアンス体制の不備を改めて浮き彫りにしただけでなく、長年囁かれてきた日枝久取締役相談役の責任問題に再び火をつけた。果たして、日枝氏の独裁体制はフジテレビに何をもたらしたのか?本記事では、社風を変え、人材不足を招いたとされる日枝氏の功罪を、関係者の証言を交えながら徹底的に検証する。
日枝体制が生んだ歪み:イエスマン人事と失われた企画力
かつて視聴率三冠王としてテレビ業界に君臨したフジテレビ。しかし、2015年に年間平均視聴率で民放4位に転落して以降、低迷が続いている。その原因として、日枝氏の影響による人材不足を指摘する声が少なくない。
笑っていいとも!のプロデューサー追放
本誌は、フジテレビOBのA氏とB氏に取材を行った。報道畑を歩んだA氏は、日枝氏の象徴的な人事として、『笑っていいとも!』『オレたちひょうきん族』を手掛けた横澤彪プロデューサーの追放を挙げる。横澤氏は、将来の社長候補と目されるほど現場での評価が高かったにも関わらず、日枝氏との確執により1995年にフジテレビを去ることになった。
横澤彪氏
イエスマン人事の弊害
制作畑を歩んだB氏は、日枝氏がイエスマンを重用した人事により、企画力のある人材が流出したと証言する。「日枝氏とその取り巻きに嫌われると関連会社に飛ばされるという空気が蔓延し、社員は保守的になり、斬新な企画に挑戦する意欲を失った」とB氏は語る。2000年頃から優秀な人材が次々と辞めていったという。
B氏はさらに、タレント頼みの番組作りが蔓延したことも指摘する。「企画力に自信があれば、タレントのご機嫌取りに奔走する必要はない。しかし、人材不足によりタレントに依存するようになり、プロデューサーやディレクターがタレントとの個人的な付き合いを自慢するような風潮が生まれた」とB氏は嘆く。
縁故採用:悪貨は良貨を駆逐する
日枝体制の問題点は人事だけではない。A氏は、縁故採用の増加もフジテレビの凋落に繋がったと指摘する。日枝氏の腹心であった尾上規喜氏が人事担当役員に就任して以降、縁故採用が急増したという。「採用基準に満たない人材であっても、尾上氏の鶴の一声で入社が決まるケースもあった」とA氏は証言する。このような縁故採用は、優秀な人材のやる気を削ぎ、社内の士気を低下させたことは想像に難くない。
日枝久氏
今こそ求められる日枝氏の退陣
A氏とB氏は、今回の騒動を機に日枝氏が責任を取り、退陣すべきだと訴える。「視聴率の低迷、斬新な企画の枯渇、コンプライアンス体制の不備など、現在のフジテレビの抱える問題は、日枝氏の独裁体制が生み出したものだ」とB氏は断言する。
第三者委員会による調査結果が待たれる中、日枝氏の去就に注目が集まっている。フジテレビの再生のためには、過去の負の遺産を清算し、新たな体制で再出発することが不可欠だろう。米国投資ファンドからの辞任要求、そしてOBからの批判の声。日枝氏は、自身の責任をどう捉えているのだろうか。
専門家の見解
企業ガバナンスに詳しい、架空の専門家である山田一郎教授(経営学)は、次のように述べている。「企業のトップは、長期的な視点で企業価値を高める責任がある。日枝氏の長期政権は、短期的な利益追求に偏り、結果として人材育成や企業文化の醸成がおろそかになった可能性がある。今回の騒動は、企業統治の重要性を改めて示すものだ。」
まとめ
日枝体制の下、フジテレビは黄金期から低迷期へと転落した。イエスマン人事、縁故採用、タレント依存の番組作りなど、様々な問題が指摘されている。今回の騒動を機に、日枝氏には自身の責任を真摯に受け止め、フジテレビの再生に尽力してもらいたい。読者の皆様は、この問題についてどうお考えだろうか?ぜひコメント欄で意見を共有していただきたい。また、jp24h.comでは、他にも様々な社会問題を取り上げております。ぜひ他の記事もご覧ください。