屋上遊園地にお歳暮、日本橋の東急…百貨店「華やかなりし時代」から現代までをアナログ写真で振り返ると、消えた&消えゆくものが浮き彫りに


【画像28枚】1960年代から現代までの百貨店の盛衰を写真で見る 

■消えゆくデパート

 東京都心のデパートの店舗が、次々になくなっている。この5年ほどの間に、新宿西口の小田急新宿店本館、渋谷駅と一体化していた東急東横店、そして渋谷の東急本店が閉店。

 いずれの店舗も再開発後の建物での百貨店営業は予定されていないようだ。昭和は戦前戦後を通して百貨店は小売店の王様的な存在だったが、今や斜陽産業になってしまったのか。

【画像28枚】1960年代から現代までの百貨店の盛衰を写真で見る

 ここ数年、池袋で騒動になっていたのは、池袋西武の存続問題。2023年、セブン&アイホールディングス傘下にあった「そごう・西武」は外資系ファンド・フォートレスに売却され、フォートレスは池袋西武の巨大な店舗建物の約半分をヨドバシHDに売却。

 池袋駅東口の巨艦・西武百貨店は、近年も全国の百貨店店舗売り上げ高のベスト3にもランクインしていたというのに、セブン&アイがそごう・西武を売却した理由は、百貨店事業の赤字だった。

■「ハレの日」は家族でデパートだった頃

 昭和の戦前戦後は、デパートは家族で休日に出かける買い物と娯楽の場だった。お父さんの背広や靴、お母さんの宝石や着物、子どもたちのよそ行きの服や誕生日プレゼントのおもちゃなどの買い物には、ハレの場であるデパートに出かけるのが恒例だった。



Source link