五世家元で人間国宝の井上八千代、21年ぶり東京公演 29、30日国立劇場

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21年ぶりの東京での「京舞」公演で、「三つ面椀久」などを舞う井上八千代

21年ぶりの東京での「京舞」公演で、「三つ面椀久」などを舞う井上八千代

■ 芸舞妓、みやびやかな「京舞」

 京都・祇園を中心に育まれてきた井上流による「京舞」が29、30日、東京・国立劇場で上演され、五世家元で人間国宝の井上八千代ほか総勢約60人の芸妓(げいこ)、舞妓(まいこ)が出演する。当代八千代が、井上流や作品について語った。

 「井上流は女性ばかりでつないできた流儀なのでしゃれっ気のようなものはあまりないかもしれない」とした上で、「なじんでもらえば、“噛(か)めば噛むほど味わいがある”」と話した。

 東京公演の演目には、みやびやかで格調高い京舞の特徴的なものをそろえたという。芸妓姿の舞だけではなく「三(み)つ面(めん)椀久(わんきゅう)」「信乃」「鳥辺山」といった衣装をつけた作品も披露される。また、公演では祇園に伝わる「手打」も紹介される。大勢の芸妓が拍子木を打ち、褒め言葉をはやしながら花道から登場するという華やかな舞台だ。

 自身が舞う「三つ面椀久」について、「もっさりとした近代以前の椀久物といわれるような舞」と語った。「虫の音」については、「私がライフワークにしていきたい作品。『虫の音』を舞っている四世八千代というものにひかれて、京舞への思いを深くした」という。

 京舞井上流は18世紀末頃、始まった。祇園甲部の芸妓、舞妓への指導を行っているほか、春の「都をどり」、秋の「温習会」の指導や振り付けなどを担っている。21年ぶりの東京公演ということもあってか、チケットはすでに完売している。(水沼啓子)

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