宝塚市に衝撃が走りました。なんと、254億円もの巨額寄付が市民病院の建て替えのために贈られたのです!寄付者は、キーエンス元役員である岡本光一さん・明美さん夫妻。今回は、このニュースの背景や岡本夫妻の軌跡について詳しく掘り下げていきます。
キーエンス元役員夫妻、254億円を宝塚市に寄付!
2025年2月3日、兵庫県宝塚市は岡本光一さん・明美さん夫妻から254億円もの寄付を受けたと発表しました。これは市の一般会計当初予算の約3割にも相当する金額。250億円は市立病院の建て替えに、残りの4億円は医療機器の購入に充てられる予定です。
宝塚市立病院の外観
夫妻は病院建て替えの費用確保に苦労している市の状況を知り、寄付を決意したとのこと。市民からは喜びの声が上がる一方で、あまりにも巨額な寄付に驚きを隠せない様子も伺えます。記者会見では、光一さんは「安心できる病院を造ってほしい」と簡潔に述べ、個別の取材は辞退しました。
岡本光一氏の経歴:キーエンスでの成功と社会貢献への道
岡本光一氏は、立命館大学理工学部を卒業後、電子工学技術者としてセンサー開発に携わり、キーエンスの創業メンバーとして活躍しました。常務取締役まで昇進した後、1994年に早期リタイア。その後、阪神淡路大震災を経験し、ボランティア活動を通して社会貢献の大切さを実感したと言われています。
1999年には、私財36億円を投じて財団法人「プラザ・コム」を設立。ボランティアや福祉活動を支援するなど、長年にわたり社会貢献活動を続けてきました。
キーエンスの有価証券報告書によると、岡本氏は2016年まで大株主として名を連ねており、当時の株価を考慮すると保有株式の価値は526億円にものぼると推定されます。莫大な資産を築きながらも、惜しみなく社会に還元してきたことが伺えます。
地道で堅実な人柄:大学時代の同級生や知人の証言
大学時代の同級生によると、岡本氏は非常に地道で堅実な人物だったそう。勉強に励み、授業が終わるとすぐに宝塚の実家へ帰る学生生活を送っていたとのこと。成功後も地元の居酒屋で飲んだり、国産車を愛用するなど、派手な生活とは無縁だったようです。明美さんとはキーエンス創業当初に事務員として出会い、職場結婚しました。
岡本夫妻が設立した財団法人「プラザ・コム」
「プラザ・コム」で理事を務めていた方の妻の証言によれば、岡本夫妻はビアデッドコリーという犬種を飼っていたことがきっかけで知り合ったとのこと。財団の運営費用についても、岡本氏が私財から負担していたというエピソードも明かされました。
これらの証言から、岡本夫妻は堅実で温かい人柄の持ち主であり、地域社会への貢献を常に考えてきたことが分かります。今回の寄付も、その揺るぎない信念の表れと言えるでしょう。宝塚市民にとって、新しい病院は大きな希望となるに違いありません。