京都大学医学部医学科1年生、一条美輝さん(19)が初代ミス京大グランプリに輝いた。華やかなドレスに身を包み、トロフィーを手に微笑む一条さんの姿はSNSでも話題となったが、同時に戸惑いの声も上がっている。というのも、京都大学はこれまでミスコンテストの開催を避けてきた歴史があるからだ。一体、何が起きているのだろうか。
ミスコン開催に揺れる京大、学生たちの反応は?
京都大学は120年以上の歴史の中で、ミスコンテストを開催した前例がない。ルッキズムなどの観点から反対運動が根強く、学内での開催は困難とされてきた。昨年秋にも、学祭でのミスコン開催企画が全会一致で否決されている。今回のグランプリ選出を受け、現役京大生からは「いつ開催されたのか?」「本当に公式なのか?」といった疑問の声が噴出している。
alt="ミス京大グランプリに輝いた一条美輝さん"
コンテスト情報サイト「MISCOLLE」によると、投票期間は1月21日から23日までのわずか2日間。ファイナリストも一条さんを含め2名のみという異例の短期間・少人数での開催だった。このことから、ネット上では「自作自演ではないか」という疑惑も浮上している。さらに、京都大学の規定に抵触する可能性も指摘されている。京都大学OBによれば、総長裁定に「京都大学の名義並びにエンブレム、ロゴタイプ及びスクールカラーに関する規程」が存在し、今回のミスコンがこれに抵触するのではないかという意見もあるという。
グランプリ受賞者・一条美輝さんに直撃インタビュー
数々のミスコンに出場し、YouTube番組「青い令和の虎」にも出演経験を持つ一条さん。今回の「自作自演」疑惑について、本人に直接話を聞いた。一条さんは「絶対にありません」と疑惑をきっぱり否定。運営側からInstagramのDMでオファーを受けたといい、運営とはもともと面識がなかったと説明した。
alt="ウェディングドレス姿の一条美輝さん"
京大にミスコンがないことを認識していた一条さんは、オファーに驚きつつも、初開催と聞いて快諾したという。入学時に配布されたサークル情報誌に「京大ミス・ミスター事務所」の情報が掲載されていたものの、見落としていたとのこと。つまり、入学時には既に運営が存在しており、自作自演ではないと強調した。
ゲリラ開催の真相
運営側の説明によると、ミスコン反対運動を避けるため、ゲリラ的な開催に至ったという。食文化研究家の山田太郎氏(仮名)は、「近年、大学におけるミスコン開催は賛否両論あり、運営側の苦肉の策だったのではないか」と分析する。
新たな時代の幕開けとなるか?京大ミスコンの未来
今回のミス京大グランプリ選出は、様々な波紋を呼んでいる。賛否両論ある中で、今後の京大ミスコンの在り方が問われている。一条さんは受賞の喜びを語りつつも、今後の展開については「まだ何も決まっていない」と話す。果たして、今回の選出は新たな時代の幕開けとなるのか、それとも一時的な出来事として終わるのか、今後の動向に注目が集まる。