目の不調は年齢とともに増えるもの。近視や老眼だけでなく、緑内障や糖尿病網膜症といった深刻な病気のリスクも高まります。35歳を過ぎたら、将来の目の健康を見据え、食事から対策を始めましょう。この記事では、糖尿病予防を軸とした食事術と、目の健康を守るためのヒントをご紹介します。
糖尿病と目の関係：知っておきたい糖尿病網膜症
糖尿病は、網膜の血管にダメージを与え、最悪の場合失明につながる糖尿病網膜症を引き起こす可能性があります。厚生労働省の調査によると、糖尿病網膜症の患者数は予備軍を含め300万人以上と推計されており、決して他人事ではありません。 糖尿病網膜症は、大人の生活習慣と密接に関連していると言われています。だからこそ、毎日の食事から予防に取り組むことが大切です。
alt
血糖値スパイクを抑える食事術：具体的な献立例
血糖値の急上昇（血糖値スパイク）は、糖尿病リスクを高めるだけでなく、体にも負担をかけます。血糖値スパイクを抑えるには、糖質の摂取量をコントロールし、野菜から先に食べる「ベジファースト」を実践することが効果的です。
具体的な献立例を挙げると、例えば以下のような食事を心がけています。
- 朝食: カット野菜、砂糖なしコーヒー、バターとチーズを塗ったパン
- 昼食: カット野菜、サラダチキン、おにぎり（摂らない日も）
- 間食: 素焼きミックスナッツ、ハイカカオチョコレート
- 夕食: 好きなものを食べつつ、食べる順番を意識する (ベジファースト)
バランスの良い食事を心がけ、過度な糖質摂取を避けることで、血糖値の安定に繋がります。
40歳からの緑内障対策：定期検診の重要性
40歳を過ぎると、緑内障のリスクも高まります。緑内障は、視野が狭くなったり、失明に至る可能性のある病気です。自覚症状が現れにくい病気なので、定期的な眼科検診が非常に重要です。「目の健康診断」を習慣づけて、早期発見・早期治療に繋げましょう。
40代からの老化加速：食生活の見直しを
最近の研究では、40代、特に44歳と60歳で老化が加速することが報告されています。『ネイチャー・エイジング』誌に掲載された論文によると、カフェインやアルコールの代謝能力の低下や脂肪蓄積の増加が、老化加速の要因として考えられています。 管理栄養士の佐藤恵美さん（仮名）は、「40代以降は特に、バランスの良い食事と適度な運動を心がけることが大切です。特に、抗酸化作用の高い野菜や果物を積極的に摂取し、加工食品や糖分の多い食品を控えるようにしましょう」とアドバイスしています。
まとめ：毎日の食事で未来の目の健康を守ろう
目の健康は、一度失うと取り戻すのが難しいものです。35歳を過ぎたら、糖尿病予防を意識した食事を心がけ、40歳からは緑内障対策として定期検診も忘れずに行いましょう。毎日の食生活を少し見直すだけで、未来の目の健康を守ることができます。
