ソウル繁華街で起きた衝撃的な事件。裸の女性がダンボール箱をかぶり、通行人に体を触らせるという「裸ダンボール企画」を実施した韓国人インフルエンサーが、公然わいせつ罪で有罪判決を受けました。この事件は韓国社会に波紋を広げ、オンラインコンテンツの倫理やインフルエンサーの責任について議論を巻き起こしています。
事件の概要と波紋
2023年10月、ソウル繁華街で起きたこの事件。成人向けコンテンツ制作会社による撮影とされ、女性インフルエンサーAさんはダンボール箱から手を出して通行人に胸を触らせる行為を行いました。警察が出動する騒ぎとなりましたが、Aさんはこの様子をSNSに投稿。炎上しながらも知名度を上げ、高額なファンミーティングを即完売させるなど、波紋を広げました。
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裁判所の判断とインフルエンサーの主張
当局は公然わいせつ容疑で捜査を開始し、2023年12月にAさんと司会役のBさん、企画者のCさんに罰金刑が言い渡されました。Aさんは「箱で隠していたのでわいせつ行為ではない」「古くさい性文化を打破する芸術行為だ」と主張しましたが、裁判所は「性的な妄想を膨らませる行為」と断罪。Aさんの主張は認められませんでした。
インフルエンサーによる過激な行為の背景
韓国の社会情勢に詳しい国際ジャーナリストの田中一郎氏(仮名)は、「若年層を中心に、過激なコンテンツで注目を集めようとするインフルエンサーが増えている」と指摘します。「SNSでの拡散力と収益化の容易さが、このような行為を助長している可能性がある」と田中氏は警鐘を鳴らします。
オンラインコンテンツの倫理と今後の課題
この事件は、オンラインコンテンツの倫理やインフルエンサーの責任について、改めて議論を促すものとなりました。表現の自由とモラルのバランス、プラットフォームの責任、そして視聴者側のリテラシーなど、多くの課題が浮き彫りになっています。
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韓国エンターテイメント法に詳しい弁護士の金美子氏(仮名)は、「インフルエンサーの影響力は大きく、特に若年層への影響は計り知れない。法整備だけでなく、教育や啓発活動を通じて、健全なオンライン環境を構築していく必要がある」と述べています。この事件を教訓に、より責任ある情報発信と適切な規制の在り方が求められています。