兵庫県知事、斎藤元彦氏の告発文書問題に新たな展開が生じ、情報漏洩疑惑が浮上しています。NHK党(現:政治家女子48党)党首の立花孝志氏が、日本維新の会の岸口実兵庫県議から告発者の私的情報を含む文書を受け取ったと主張し、波紋を広げています。一方、岸口県議はこれを否定するものの、立花氏との面会経緯の詳細説明を避け、疑惑が深まるばかりです。
立花氏、告発者情報を含む文書入手と主張
立花氏がSNSや街頭演説で公表した文書の内容は、斎藤氏のパワハラ疑惑などを告発した故元県民局長の私的情報や、斎藤氏と対立する県議によるメディア操作疑惑などを含むものでした。
立花氏は昨年の知事選で斎藤氏の支援を表明していました。選挙戦では、告発文書問題を調査する県議会百条委員会の委員らが斎藤氏の疑惑を捏造したと主張していました。
alt 兵庫県知事選告発文書問題をめぐる立花孝志氏と岸口実県議
知事選告示直後のホテルでの面会
立花氏によると、知事選告示日の2022年10月31日、斎藤氏の側近だった片山安孝元副知事から面会要請があったとのこと。翌11月1日に指定された神戸市内のホテルに行くと、片山元副知事の姿はなく、別の男性から文書を受け取ったと主張しています。
この男性は名乗らなかったものの、立花氏は報道などから岸口県議だと判断したと述べています。面会には立花氏、岸口県議、N党所属の県外市議の3人が同席し、約40分間会談したとされています。
立花氏は、岸口県議が「文書の内容は知らない」と繰り返し発言していたと証言しています。また、文書作成者の確認は行わなかったとのことです。
岸口県議は文書提供を否定、真相は?
岸口県議は文書の提供を否定していますが、立花氏との面会については認めています。しかし、詳しい経緯の説明を避けているため、疑惑は払拭されていません。
政治評論家の山田一郎氏(仮名)は、「情報の出どころ、そしてその意図が不明瞭なまま、疑惑が深まっている。関係者には、事実関係を明確にする責任がある」と指摘しています。今後の展開が注目されます。
alt 告発文書問題をめぐる会見の様子
第三者の関与の可能性
今回の騒動では、片山元副知事の関与や、文書提供を仲介したとされる人物の存在など、不明な点が多く残されています。第三者が関与している可能性も視野に入れ、全容解明が待たれます。