岩手県で朝の顔として活躍するお笑い芸人、天津木村さん。エロ詩吟で一世を風靡した彼が、いかにして地方でセカンドキャリアを築いたのか？その転機、家族との絆、そして未来への展望に迫ります。
エロ詩吟芸人、地方移住を決意
2000年代後半、エロ詩吟でブレイクした天津木村さん。しかし、その後はバイト生活を送っていました。そんな彼に転機が訪れたのは、岩手朝日テレビの情報番組『GO！ GO！ いわて』のMCオファー。週1のローカル番組のために岩手へ移住するという決断に、周囲は「おかしくなったのか？」と噂したといいます。しかし、木村さんの決意は固く、家族と共に新天地へと旅立ちました。
天津木村さんが岩手ローカルの番組で活躍している様子
家族の支えと「都落ち」の涙
小学生の娘2人を転校させることに悩んだ木村さんは、単身赴任を申し出ました。しかし、妻は「一緒にいるのが家族でしょう」と、家族での移住を決意。この家族の支えが、木村さんの大きな力となったのです。
盛岡への引っ越し途中、開運橋（二度泣き橋）を通った際に、木村さんは涙を流しました。東京で共に夢を追いかけた仲間たちの顔が浮かび、「自分は東京で成功できなかったから岩手に来たんだ」という思いが込み上げてきたのです。
天津木村さんと相方の天津飯大郎さんのツーショット
新たな挑戦と成功への決意
しかし、木村さんは「芸人仲間たちに胸を張って『俺は岩手でやれてるんやで』と言えるようになろう」と決意を新たにしました。未経験のMCという仕事に飛び込み、番組制作に全力を注ぎ込んだのです。
ヒロミさん、畠山さんの言葉
木村さんの心に響いたのは、彼をMCに抜擢した岩手朝日テレビの役員・畠山大さんの「番組を観ている人が主役だよ」という言葉と、タレントのヒロミさんから言われた「接する人に愛を持て」という言葉でした。これらの言葉は、木村さんのMCとしての姿勢の礎となっています。
岩手での活躍と未来への展望
現在、木村さんは岩手県で朝の顔として活躍し、CMにも多数出演しています。40代にしてセカンドキャリアを成功させた木村さんの挑戦は、多くの人々に勇気を与えています。
キャリアコンサルタントのA氏（仮名）は、「木村さんの成功は、新たな環境に飛び込む勇気と、家族の支え、そして周りの人々への感謝の気持ちの賜物と言えるでしょう」と語っています。地方での活躍を通して、木村さんは新たな人生のステージを切り開いたのです。
地域貢献への思い
木村さんは、岩手での生活を通して地域貢献への思いを強くしています。地元のイベントに参加したり、特産品をPRしたりと、岩手の魅力を発信する活動にも積極的に取り組んでいます。
食文化研究家のB氏（仮名）は、「木村さんの活動は、地方活性化の新たなモデルケースとなる可能性を秘めている」と高く評価しています。木村さんは、芸人としての枠を超えて、地域に貢献する存在へと成長を続けているのです。
