岸和田市長、再び不信任で失職へ 妻・紗代市議は議場に入れず

岸和田市で波乱の展開!永野耕平市長が2度目の不信任決議を受け、失職しました。今回は、初当選したばかりの妻・永野紗代市議にも注目が集まりましたが、夫の進退を決める採決には参加できず、議場にも入れなかったのです。一体何が起きたのでしょうか?この記事では、一連の騒動を分かりやすく解説します。

不信任劇、再び

2025年2月17日、岸和田市議会は永野耕平市長に対する2度目の不信任決議を可決しました。永野市長は、性的関係にあった女性とのトラブルで訴訟となり、和解したことが発端で、市議会は市政の混乱を招いたとして責任を問うたのです。一度目の不信任決議を受け、永野市長は議会を解散。出直し選挙を経て、再び市長に返り咲きましたが、市議会の姿勢は変わらず、再び不信任決議に至りました。

岸和田市議会の本会議場で席に着く永野紗代市議(手前左)と後方の最前列右端に座る永野耕平市長岸和田市議会の本会議場で席に着く永野紗代市議(手前左)と後方の最前列右端に座る永野耕平市長

妻・紗代市議の苦悩

今回の不信任劇で注目されたのは、永野市長の妻であり、市議選で初当選したばかりの永野紗代市議です。子育て中の母親としての経験を生かしたいと立候補した彼女は、夫の不信任決議という難しい状況に直面しました。地方自治法の規定により、自身や親族に関する議事には参加できない「除斥」のルールが適用され、夫の進退を決める採決に参加できなかったのです。紗代市議は「法律なので仕方ないが、もっと早く教えてもらいたかった」と複雑な心境を吐露しました。

議会解散から出直し選挙、そして再び不信任へ

一度目の不信任決議後、永野市長は議会を解散し、出直し選挙を実施しました。紗代市議もこの選挙に出馬し、初当選を果たしました。しかし、市議会は永野市長への不信感を拭えず、2度目の不信任決議案を提出。紗代市議は、夫の進退がかかるこの重要な局面で、議場に入ることも許されませんでした。

本会議に臨む永野市長の表情本会議に臨む永野市長の表情

専門家の見解

地方自治法に詳しい法政大学の山田教授(仮名)は、「除斥規定は、議員の公平性を確保するための重要なルールです。今回のケースは、紗代市議にとって非常に辛い状況だったと思いますが、法に基づいた適切な対応と言えるでしょう」と述べています。

今後の岸和田市政は?

永野市長の失職により、岸和田市政は再び大きな転換期を迎えます。50日以内に市長選が行われ、新たなリーダーが選ばれることになります。市民生活への影響も懸念される中、今後の岸和田市政の行方に注目が集まっています。