橋本環奈主演朝ドラ「おむすび」最終章へ、感動のクランクアップと専門家も疑問視する医療描写の波紋

NHK連続テレビ小説「おむすび」でヒロイン米田結を演じる橋本環奈さんが、2月11日にクランクアップを迎えました。公式ウェブサイトでは、橋本さんからの感動的なコメントも公開され、撮影現場での思い出や作品への想いが語られています。最終章「病院・管理栄養士編」に突入し、3月末の最終回に向けて物語は佳境を迎えています。しかし、以前から指摘されていた脚本への批判に加え、2月14日放送回で描かれた医療描写に、現実の医師から疑問の声が上がるなど、波紋が広がっています。

感動のクランクアップ、橋本環奈のコメント

橋本環奈さんはクランクアップに際し、制作されたダイジェスト映像を見て涙を流したと語り、米田家での何気ない会話のシーンが好きだったと明かしました。「おむすび」は視聴者にとって親近感の湧く作品だとし、演じた米田結という役を通して、「一人一人が生きていて、世界の中で繋がり支え合っている」ということを学んだと述べています。スタッフや共演者への感謝の言葉で締めくくられたコメントからは、作品への深い愛情が感じられます。

橋本環奈橋本環奈

医療描写への疑問の声、専門家も反応

「おむすび」は、橋本さん演じる平成元年生まれのヒロイン・米田結が、ギャル文化との出会いから栄養士となり、人々の心と未来を繋いでいく物語です。最終章では、管理栄養士として病院で働く結が、栄養サポートチーム(NST)に所属し、患者さんの食事療法に奮闘する姿が描かれています。しかし、2月14日放送回で描かれたある医療シーンが、物議を醸しています。

結が担当していた糖尿病患者が、検査で見落とされた膵臓腫瘍が原因で容態が悪化し、緊急手術を受けることになります。手術は成功したものの、外科医の蒲田令奈(中村アンさん)は、担当医と看護師を叱責し、結にも「食事療法をしていて何も気づかなかったの?」と疑問を投げかけます。患者家族からも責められる結の姿に、視聴者からは「管理栄養士に膵臓腫瘍の発見を求めるのは無理がある」「専門外のことで理不尽に責められている」といった批判の声が上がっています。

このシーンには、血液内科医の中村幸嗣氏も反応し、「外科医が管理栄養士を責めるのは理不尽なパワハラ」と指摘しました。専門家からの疑問の声も加わり、医療描写の妥当性について議論が巻き起こっています。

朝ドラ「おむすび」、視聴率低迷の危機?

「おむすび」は、ギャル要素を取り入れたテーマや脚本に批判が集まり、視聴率低迷が懸念されています。制作会社関係者によると、多忙な橋本さんを主演に起用したことが、シナリオの完成度を下げる一因になった可能性もあるとのこと。2009年度後期の「ウェルかめ」の視聴率を下回り、歴代ワーストとなる可能性も囁かれています。

まとめ

クランクアップを迎えた「おむすび」は、最終回に向けて感動のクライマックスへと向かっています。しかし、医療描写への疑問の声や視聴率低迷の懸念など、課題も残されています。最終回まで、どのような展開が待ち受けているのか、注目が集まります。