【ソウル共同】三菱重工業に対する損害賠償訴訟で2018年に勝訴が確定した韓国人元徴用工の遺族らが、賠償に充てるため同社の金銭債権約8300万ウォン(約870万円)の取り立てを求めた訴訟で、ソウル中央地裁は18日、請求を認める判決を言い渡した。三菱重工が賠償に応じないため、原告側が債権を差し押さえていた。被告は控訴するとみられる。
原告勝訴が確定すれば、元徴用工訴訟で日本企業の金銭が原告側へ渡る2例目になる。
原告側によると、被告は韓国にある三菱重工の孫会社、MHパワーシステムズコリアで、金銭債権約8300万ウォンは三菱重工へ支払うITサービスの手数料だった。