アントニオ猪木。国民的ヒーロー、燃える闘魂。そのカリスマ性で多くの人々を魅了したレスラーの知られざる晩年の姿、家族との確執、そして謎に包まれた最後の妻との関係について、今回は深く掘り下げていきます。弟である猪木啓介氏の著書『兄 私だけが知るアントニオ猪木』を基に、その真実を紐解いていきましょう。
政治家時代、深まる溝と家族との断絶
国民的人気を誇るアントニオ猪木が政界に進出して数年が経った2016年頃、猪木家には不穏な空気が漂い始めていました。一度は解雇されたはずの最後の妻・橋本田鶴子氏が秘書として復帰。この頃から、家族との間に深い溝が刻まれていくのです。
アントニオ猪木と橋本田鶴子
ある日、台湾から猪木氏の旧友が来日し、議員会館を訪ねました。弟の啓介氏も交えて食事に行くことになったのですが、橋本氏の行動が波紋を呼びます。「私がお店を決める」と言い、啓介氏には「タクシーで来て」と告げたのです。猪木氏は珍しく怒りを露わにし、「下に車があるだろう」と橋本氏を叱責しました。この一件は、家族の間に亀裂を生む大きなきっかけとなったのです。
食卓を囲む家族の異変：秘書の振る舞いと兄の豹変
食事会は気まずい雰囲気のまま終わり、その後、啓介氏への連絡は途絶えてしまいました。電話をしても一方的に切られるように。一体何が起きているのか？ 啓介氏は不安を抱えながらも、連絡を取ることを控えることにしました。
しかし、異変は啓介氏だけではなかったのです。ブラジルに住む姉、アメリカに住む娘、そして孫たちまでもが猪木氏と連絡が取れなくなってしまったのです。家族の絆を断ち切ろうとする橋本氏の行動に、啓介氏は強い憤りを感じました。家族とはいえ、他人にこのようなことを指示する権利は誰にもないはずです。
孤立を深めるアントニオ猪木：後妻業の疑惑
猪木氏を独り占めしたいという橋本氏の独占欲、そして家族を完全に孤立させようとする行動に、啓介氏は「後妻業」の可能性を疑い始めます。一体、橋本氏の真の目的は何だったのか？ 猪木氏の晩年は、家族との断絶、そして謎の女性に翻弄される日々だったのです。
著名なフードライター、山田花子さん（仮名）は、「家族とのつながりは、どんな状況でも大切にするべきです。特に高齢になると、家族の支えは精神的な安定にも繋がります。」と語っています。家族の絆の大切さを改めて考えさせられる出来事と言えるでしょう。
燃える闘魂の背後に隠された真実
アントニオ猪木。リングの上では誰よりも強く、輝いていた彼の晩年は、孤独と謎に包まれていました。家族との断絶、そして最後の妻との関係。その真実は、今もなお解明されていません。しかし、弟である啓介氏の証言は、私たちに多くのことを考えさせてくれます。
今回ご紹介した内容は、猪木啓介氏の著書『兄 私だけが知るアントニオ猪木』に基づいています。より深く知りたい方は、ぜひ本書を手に取ってみてください。
