【ニューヨーク共同】カナダのトルドー首相は22日、トランプ米大統領と電話会談し、ウクライナ情勢について意見交換した。カナダ政府が発表した。トランプ氏が問題視している合成麻薬「フェンタニル」の米国への流入阻止に向けたカナダ側の対応状況も説明したとしている。
ウクライナ情勢を巡ってはニューヨーク・タイムズ紙電子版が20日、ロシアの侵攻から24日で3年になるのに合わせた先進7カ国(G7)首脳声明案について、議長国カナダが示したウクライナ支持色の強い声明案に米国が反対していると報じた。両首脳は声明案でも意見を交わしたとみられる。
合成麻薬についてトルドー氏は、規制担当者の活動や国境でのフェンタニルの押収件数が減っていることなどをトランプ氏に伝えた。
トランプ氏は今月1日、隣接するカナダ、メキシコ側に合成麻薬や不法移民流入への責任があるとして、両国からの輸入品に4日から25%の関税を課す大統領令を発令。両国が対応を約束したため3日に発動を3月4日まで延期する大統領令を出した。