出火原因、電気系統が濃厚 配線に複数ショート痕も 首里城火災





火災で焼失した首里城の正殿を調べる消防隊員ら=5日午後、那覇市

 首里城(那覇市)の火災で市消防局は、出火原因は正殿の電気系統が濃厚との見解を発表した。正殿の北東部周辺の配線にショート痕のようなものが複数見つかり、出火との関連を調べていることも、関係者への取材で分かった。

 正殿を含む主要施設7棟が焼けた惨事から1週間が経過し、沖縄県警と消防は出火前後に大きな光が点滅した正殿1階北東側を出火場所とほぼ断定して、原因の特定を進める。

 県警や管理する一般財団法人などによると、焼けたのは中庭(御庭)を四方に囲むように配置された正殿や北殿、南殿など。出火約1時間半前の10月31日午前1時すぎまで、中庭で伝統芸能「組踊」の会場設営が行われていたが、電源は正殿と向かい合う奉神門で取っていた。

 一般財団法人は6日に当初は警備員が正殿内を午前1時台に巡回したと説明していたが、30日午後9時半ごろ職員が出入りしたのを最後にシャッターを閉め、正殿内は巡回していなかったと改めている。



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