新橋の居酒屋「根室食堂」が、3月末で閉店することを発表しました。コロナ禍で多くのメディアに取り上げられ、飲食店の苦境を訴えてきた同店ですが、コロナ後の赤字が解消せず、苦渋の決断を下したとのことです。今回は「根室食堂」の閉店理由、店主の想い、そして再出発への展望に迫ります。
コロナ禍の苦境と閉店理由
「根室食堂」は、新鮮な魚介料理と温かいおもてなしで人気を集めてきた居酒屋です。しかし、コロナ禍による営業制限や客足の減少は大きな打撃となり、月100万円以上の赤字が続く厳しい状況に追い込まれました。店主の平山徳治さんは、ABEMA的ニュースショーの取材に対し、「これじゃやっていけない」と苦しい胸の内を明かしました。コロナ以降の借り入れや給付金、未払いの家賃などは合わせて約4500万円にものぼり、経営を圧迫していたといいます。
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減税の重要性訴える店主の声
与野党で議論されている103万円の壁について、平山さんは「減税」の必要性を強く訴えました。店の家賃250万円のうち、消費税は25万円。消費税が0%になれば、年間で400~500万円もの余裕が生まれると語り、「会社として大きな違いになる」と強調しました。飲食業界全体にとって、減税は経営改善の大きな鍵となる可能性を秘めていると言えるでしょう。
再出発への決意と未来への展望
閉店という苦しい決断を下した平山さんですが、その表情には未来への希望が見て取れます。「家族で力を合わせ、小さな店でも良いから新規開業したい。一からやり直す」と再出発への意気込みを語りました。長年培ってきた経験と料理への情熱を胸に、新たな挑戦が始まろうとしています。
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新たなスタートに期待
「根室食堂」の閉店は、多くの常連客にとって寂しいニュースとなりました。しかし、平山さんの再出発への強い意志は、きっと新たな感動と美味しい料理を生み出してくれることでしょう。今後の活躍に期待が高まります。