ロシアによるウクライナ侵攻の開始から3年に合わせ、国連総会はロシア軍の即時撤退などを求める決議案を採択しましたが、アメリカとヨーロッパの溝が浮き彫りとなりました。
24日の国連総会の特別会合ではウクライナとヨーロッパ諸国が主導したロシア軍の即時撤退などを求める決議案が93カ国の賛成で採択されました。
アメリカはこれに反対し「紛争の早期終結」などを求める別の決議案を提出していましたが、ヨーロッパ側は「紛争」を「侵攻」に書き換えた上で、ウクライナの領土保全を強調する修正案を出し、対抗しました。
採決の結果、アメリカの決議案はヨーロッパ側の修正案が加えられた形で採択されました。
一方、安保理の会合ではイギリスやフランスが棄権したものの、ロシア非難を含まないアメリカの決議案が賛成多数で採択され、侵攻3年の節目にアメリカとヨーロッパ双方の溝が浮き彫りとなりました。
フジテレビ,国際取材部