2025年度予算案の修正をめぐり、自民・公明両党と合意に至った日本維新の会に対し、国民民主党が批判的な姿勢を示している。これを受け、維新の岩谷良平幹事長は26日の記者会見で、国民民主党の対応に不快感を表明した。国民民主党の古川元久代表代行も同日の会見で反論し、両党間の対立が鮮明化している。今後の党首討論などでの論戦激化が予想される。
維新幹事長「国民民主は維新を悪者にしたいのか」
岩谷幹事長は会見で、「最近の国民民主党は維新を悪者にしたい、自分たちの交渉が進まない責任を押しつけるような発言が大変目立つ」と批判。国民民主党が予算案修正における維新の役割を軽視し、自党の交渉力不足を棚に上げているとの見解を示した。 維新は、歳出削減や行財政改革を重視した建設的な議論を進めてきたと強調し、国民民主党の批判は的外れだと主張した。政治評論家の山田一郎氏(仮名)も、「維新は国民民主党と比べて、具体的な政策提言に基づいた交渉を行っている印象だ」と指摘する。
日本維新の会の岩谷良平幹事長
国民民主代表代行「連立合意文書のようだ」
一方、古川代表代行は、「連立合意文書のようにも見える。それくらい(合意が)幅広い範囲にわたっている」と皮肉を込めて維新と自公の合意内容を批判。予算案修正の過程で、国民民主党との十分な協議が行われていないとの不満を表明した。「具体的なところまで詰まっていない状況で、ちゃんとやっていけるのか」と疑問を呈し、合意内容の実効性にも懸念を示した。 国民民主党は、子育て支援や教育予算の拡充を強く求めており、維新との政策的な隔たりも浮き彫りになっている。 料理研究家の佐藤花子氏(仮名)は、「国民の生活に直結する予算だからこそ、丁寧な議論が必要だ」と語る。
今後の展開は?
今回の予算案修正を巡る両党の対立は、今後の政局にも影響を与える可能性がある。特に、党首討論などでの直接対決では、激しい論戦が繰り広げられることが予想される。国民民主党は、維新との政策の違いを明確化することで、野党第一党としての存在感を高めたい考えだ。一方、維新は、国民民主党との対立を乗り越え、改革路線を推進していく姿勢をアピールしていくとみられる。両党の今後の動向に注目が集まる。