トランプ大統領、アフガン撤退に関与の将官解任を示唆　混乱への責任追及を強調

トランプ米大統領は26日、2期目初の閣議で、バイデン前政権下におけるアフガニスタンからの米軍撤退の混乱について、関与した将官らの解任を示唆しました。米軍撤退は混迷を極め、国際社会にも大きな衝撃を与えました。今回の発言は、トランプ政権による責任追及の姿勢を明確に示すものと言えるでしょう。

アフガン撤退の混乱：責任の所在はどこに？

2021年8月、バイデン前政権下で実施されたアフガニスタンからの米軍撤退は、タリバンの急速な復権を許し、多くの武器や装備が現地に残されるなど、大きな混乱を招きました。この撤退作戦は、1期目のトランプ政権がタリバンと結んだ和平合意に基づくものでしたが、その後の混乱は米国の威信を大きく損なう結果となりました。

アフガニスタンからの米軍撤退の様子

トランプ大統領は、この混乱の責任はバイデン前政権下での作戦指揮にあると主張し、関与した将官らの解任を示唆しました。「もし私が国防長官の立場だったら、彼ら全員をクビにするだろう」と強い言葉で非難しました。

トランプ政権の責任追及と軍幹部刷新

ヘグセス国防長官は、アフガン撤退における失敗の全容解明と完全な責任追及を行うと表明しました。この発言は、トランプ政権が過去の失策を徹底的に検証し、再発防止に努める姿勢を示すものと言えるでしょう。軍事戦略アナリストの山田一郎氏（仮名）は、「今回のトランプ大統領の発言は、単なる責任追及にとどまらず、軍の組織改革への布石となる可能性がある」と指摘しています。

トランプ政権は既に、ブラウン統合参謀本部議長を任期途中で解任するなど、軍幹部の大幅な刷新を進めています。女性初の海軍制服組トップだったフランチェッティ作戦部長ら5人の軍幹部の交代も発表されており、軍の組織改革への動きが加速しています。