ソウル市内のワンルームマンションの家賃上昇が止まらない。2024年1月の平均家賃は約8万2000円と、前月比で2.4%も上昇したことが不動産情報プラットフォーム「タバン」の調査で明らかになった。この高騰の背景と、注目すべきエリアの動向を詳しく見ていこう。
ソウル市内ワンルーム家賃、平均8.2万円へ
タバンが2月25日に発表したデータによると、ソウル市内のワンルームマンション(専用面積33平方メートル以下)の2024年1月の平均家賃は75万ウォン(約8万2000円)。前月から2.4%上昇し、高止まりする住宅価格問題が改めて浮き彫りになった。
ソウル市内の高層マンション群
永登浦区が江南区を抜いてトップに!家賃相場の変化
注目すべきは、平均家賃が最も高かったのが永登浦区(ヨンドゥンポグ)だったことだ。ソウル市の平均を100とした場合、永登浦区は137と、これまでトップを争っていた江南区(カンナムグ、130)や瑞草区(ソチョグ、123)を上回った。再開発が進む永登浦区の魅力が高まり、人気エリアへと変貌を遂げていると言えるだろう。不動産コンサルタントの朴氏は「永登浦区は交通の便が良く、商業施設も充実しているため、若者を中心に人気が高まっている。今後も家賃上昇が続く可能性がある」と分析している。
九老区の家賃、驚異の35%上昇!その理由は?
一方、最も上昇率が高かったのは九老区(クロク)だ。昨年12月の約5万6000円から1月には約7万6000円へと、35%もの大幅な上昇を見せている。九老区は近年、デジタルコンテンツ産業の集積地として注目を集めており、それに伴う人口流入が家賃高騰の要因と考えられる。
ワンルームのチョンセ保証金も上昇傾向
ワンルームのチョンセ(保証金のみで月々の家賃を払わない韓国特有の住宅賃貸方式)の保証金も上昇傾向にある。2024年1月は前月比3%増の約2250万円。最高額は瑞草区の約2750万円で、江南区、龍山区(ヨンサング)、永登浦区と続いている。鍾路区(チョンノク)では前月比15.6%増と、こちらも大きな上昇幅を記録した。
専門家の見解:ソウル市内の住宅市場の今後
韓国の住宅事情に詳しい専門家の金氏は、「ソウル市内の住宅需要は依然として高く、供給が追いついていない状況だ。特に、利便性の高いエリアでの家賃高騰は今後も続くと予想される」と警鐘を鳴らす。
まとめ:ソウル市内のワンルーム家賃高騰は今後も続く?
ソウル市内のワンルームマンションの家賃は高騰を続け、エリアごとの変化も顕著になっている。特に、永登浦区や九老区といった再開発が進むエリアは、更なる家賃上昇が見込まれる可能性がある。今後の動向に注意が必要だ。この記事が、ソウルでの住まい探しの一助になれば幸いである。
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