維新・吉村代表、兵庫県百条委の秘密会に疑問呈す。「隠蔽体質が疑念を生む」

兵庫県知事選を巡る告発文書問題で、日本維新の会の吉村洋文代表(大阪府知事)は、維新県議がNHK党の立花孝志氏に非公開の百条委員会の音声データ等を提供した問題について、改めて苦言を呈した。一方で、秘密会で行われた百条委員会のあり方にも疑問を投げかけ、情報公開の重要性を訴えた。

維新県議の情報提供は「ルール違反」も、県民への情報公開の必要性を強調

吉村代表は、維新県議による情報提供は「ルール違反であり、絶対に許されない」と断言した。しかし同時に、兵庫県民に重要な情報を知らせないまま選挙を終えることへの疑問も示唆。「県民に事実を伝えるという思いは理解できる部分もある」と複雑な心境を吐露した。本来であれば、秘密会ではなく公開で議論を行うべきだったと主張した。

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百条委秘密会での情報隠蔽に批判。「隠すから疑念が広がる」

問題となった秘密会では、出席した片山安孝前副知事が斎藤知事を告発した人物のパソコンに問題のあるファイルがあったと証言しようとしたところ、奥谷謙一委員長がこれを制止し、議論を強制終了させた。吉村代表はこの点について、「プライバシーの問題もあるとはいえ、秘密会なのだから事実関係をしっかり議論すべきだった」と批判。

「隠蔽体質が疑念を生む」と指摘し、秘密会で行われたとしても、事実関係を明らかにする必要があったと強調した。 情報公開の重要性を訴え、透明性の高い政治運営の必要性を改めて訴えた。政治評論家の山田一郎氏(仮名)も「秘密会という名のブラックボックスは、県民の不信感を増幅させるだけだ。真摯な情報公開こそが、政治への信頼回復につながる」とコメントしている。

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透明性のある政治運営の必要性を訴え

吉村代表は、今回の問題を通して、情報公開の重要性と透明性のある政治運営の必要性を改めて訴えた。 「県民に真実を伝えることが、政治への信頼につながる」と述べ、今後の政治活動における透明性の確保に尽力していく姿勢を示した。