衆議院予算委員会で、れいわ新選組の大石あきこ共同代表が質疑時間超過をめぐり、安住淳委員長と激しい応酬を繰り広げました。国民の生活を守るための熱い議論が、委員会室の緊張感を高めました。
国民医療費4兆円削減案に「犯罪予告」と痛烈批判
2月28日に行われた衆議院予算委員会。大石氏は、自民党の政治資金パーティ問題や、自公維3党合意の教育無償化、社会保険料負担軽減策について質問。特に、合意に盛り込まれた「国民医療費の最低4兆円削減」については「国家的な犯罪予告」と強く非難しました。
大石あきこ氏
維新への批判と石破首相の対応
大石氏は、4兆円削減を主張する日本維新の会を批判し、その主張の経緯をYouTube動画などを引用しながら説明。石破茂首相に合意実行の是非を問いただしましたが、明確な回答は得られませんでした。教育無償化についても維新への批判を展開しましたが、石破首相からは「一方的な決めつけ」と反論されました。
質疑時間超過で安住委員長と紛糾
社会保険料についても熱弁を振るった大石氏でしたが、持ち時間14分が迫り、安住委員長から「まとめてください」と指示。しかし、大石氏は主張を続け、ヤジや怒号が飛び交う事態に発展。安住委員長は「時間来てます」「もういいですか?」と繰り返し促し、最終的に大石氏は「国民を殺すのはやめてください!」と締めくくりました。
予算委員会の様子
安住委員長、ルール順守を厳しく指示
時間超過した大石氏に対し、安住委員長は「時間を守ってください!ルールですから」と注意。大石氏の反論にも「ルールを守りなさい!」と強い口調で言い放ちました。
立憲民主党議員にも同様の注意
興味深いのは、安住委員長は、同じ委員会で立憲民主党の奥野総一郎議員が同じ内容の質問を繰り返した際にも注意をしていた点です。「ちょっと違う議論をしたらどうですか?」と、自身の所属政党の議員に対しても公平な姿勢を示しました。
国民の生活に直結する重要な政策について、熱い議論が交わされた今回の予算委員会。政治家たちの発言、そして今後の政策展開に注目が集まります。