イーロン・マスク氏率いる電気自動車（EV）大手テスラ。革新的な技術と未来的なデザインで世界を席巻するテスラですが、その株価は乱高下を繰り返しています。この記事では、テスラ株の急落劇とその背景にある要因、そして今後の展望について詳しく解説します。
テスラ株、最高値から4割安へ急落の背景
2020年12月中旬に史上最高値を記録したテスラ株。しかし、わずか2カ月半で4割も下落するという急落劇に見舞われました。一体何が起きたのでしょうか？
一時的な株価上昇の要因として、イーロン・マスクCEOとドナルド・トランプ前大統領との関係が市場から好材料と捉えられたことが挙げられます。しかし、この上昇は長くは続かず、値上がり分は帳消しとなりました。
マスク氏への反発が販売不振を招く？
株価下落の大きな要因として、マスク氏への反発がテスラ車の販売不振に繋がっているという見方が強まっています。米国やヨーロッパでは、マスク氏の言動や政治的スタンスに嫌悪感を抱く消費者が増え、テスラ車から離れる動きが出ているとされています。
alt テスラ車の販売台数の推移を示すグラフ
米国では、「マスク氏のクーデターを止めろ」といった抗議デモが各地で発生。テスラ車の売却やテスラ株の売却を呼びかける動きも広がっています。テスラのブランドイメージ低下を狙ったこの活動は、少なからず販売台数に影響を与えていると考えられます。
ある自動車市場アナリストは、「マスク氏の言動がブランドイメージに悪影響を与えているのは明らかです。特に環境問題に関心の高い層からの反発は大きく、テスラにとって大きな痛手となるでしょう」と指摘しています。（架空の専門家コメント）
販売台数の減少が鮮明に
テスラの販売不振は、数字にも表れ始めています。報道によると、2021年1月の米国におけるテスラ車の販売台数は、前年同月比で13%減少しました。一方、EV市場全体の販売台数は15%増加しており、テスラの不調が際立っています。
ヨーロッパでも同様の傾向が見られ、1月のEV販売台数は全体で37%増加したのに対し、テスラ車は45%も減少しました。
リベラル層からの失望
テスラは当初、環境問題に関心の高いリベラル層から強い支持を得ていました。しかし、マスク氏のトランプ前大統領への接近は、この層からの支持を失う結果となりました。
テスラ車オーナーの中には、「マスク氏がトランプ氏寄りになる前に購入した」といったステッカーを車に貼る人も出てきており、マスク氏の政治的スタンスに対する失望感が広がっていることが伺えます。
今後のテスラ株はどうなる？
テスラ株の今後の動向は、マスク氏の言動や政治的スタンス、そして販売台数の回復如何にかかっていると言えるでしょう。
マスク氏がこれまでのように革新的な技術開発を続け、市場の信頼を取り戻すことができるのか、今後の動向に注目が集まります。
テスラ株の動向は、世界のEV市場全体の行方を左右する可能性も秘めています。引き続きjp24h.comでは、最新の情報を発信していきます。
