ウクライナ支持表明相次ぐ、米大統領との会談決裂受け各国首脳が結束

米トランプ大統領とウクライナ・ゼレンスキー大統領の会談が決裂したことを受け、国際社会、特に西側諸国からウクライナへの支持表明が相次いでいます。今後のウクライナ情勢と国際社会の動向に注目が集まっています。

各国首脳、ウクライナへの揺るぎない支持を表明

2月28日の米ウクライナ首脳会談の決裂後、英国のスターマー首相は両首脳と個別に会談を行い、ウクライナの主権と安全保障に基づく恒久平和への道を探るため、揺るぎない支持を継続すると表明しました。

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英国では2日にウクライナ支援に関する欧州首脳会議が開催される予定で、ゼレンスキー大統領の出席も予定されています。イタリアのメローニ首相は、西側諸国の分断は弱体化につながると警告し、ウクライナ問題に関する欧米首脳会議の開催を呼びかけました。

フランスのマクロン大統領、EUのコスタ首脳会議常任議長、NATOのルッテ事務総長もゼレンスキー大統領と会談を行い、ロシアの侵略行為を非難し、ウクライナへの支持を改めて表明しました。

ドイツ、EU、リトアニア、エストニアからも支援表明

ドイツのショルツ首相は、ウクライナはドイツと欧州を頼りにして良いとSNSで発信。EUのカラス外交安全保障上級代表は、自由世界は新たな指導者を必要としていると声明を発表しました。リトアニアのナウセーダ大統領はウクライナへの連帯を強調し、エストニアのツァフクナ外相はウクライナの存続をかけた戦いへの危機感を表明しました。

米同盟諸国からもウクライナ支持の声

ファイブアイズ(米国、英国、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド)のメンバー国であるカナダ、オーストラリア、ニュージーランドもウクライナへの支持を表明。カナダのトルドー首相は、ロシアのウクライナ侵攻を不法で不当だと非難し、ウクライナへの支援継続を表明。オーストラリアのアルバニージー首相は、ウクライナの戦いは国際法を守るための戦いだと述べ、支持を表明しました。ニュージーランドのラクソン首相も、ロシアが始めた戦争に対するウクライナの自衛を支持すると述べました。

一方、ハンガリーのオルバン首相は、トランプ大統領の平和への取り組みを称賛し、感謝の意を表しました。

ウクライナ国内ではゼレンスキー大統領への支持が高まる

ウクライナ議会では、外交委員長がゼレンスキー大統領を称賛するなど、大統領への支持で団結する動きが見られます。ウクライナ軍の将校らはSNS上で、戦闘終結に向けたトランプ大統領の提案に反発し、徹底抗戦の姿勢を示しています。

国際社会の今後の対応に注目

今回の米ウクライナ首脳会談の決裂は、今後のウクライナ情勢に大きな影響を与える可能性があります。国際社会のウクライナへの支援継続と、ロシアへの圧力強化が重要となります。今後の国際社会の動向に注目が集まります。