ベルリンで3月1日、ロシアのウクライナ侵攻に抗議する大規模デモが行われ、約3500人が参加しました。亡命ロシア人や反体制派を中心に、プーチン大統領への批判と戦争終結を求める声が響き渡りました。
ロシア反体制派が主導、プーチン大統領を厳しく非難
このデモは、2022年に獄中死した反政権運動指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏の妻ユリアさんら反体制活動家が呼びかけ、実現しました。参加者たちはプーチン大統領を「独裁者」と非難し、「戦争犯罪人」「侵略を止めろ」といったプラカードを掲げ、ロシアのウクライナ侵攻に対する強い怒りを表明しました。
ベルリンの抗議デモで「ウクライナの叫びを聞け」と書かれたプラカードを掲げる女性
「プーチンを止めろ」のシュプレヒコール、ロシア大使館前を行進
デモ隊はロシア大使館前を行進し、「プーチンを止めろ」「戦争を止めろ」とシュプレヒコールを繰り返しました。 国際社会からの更なる圧力と、一日も早い停戦実現への期待が込められた力強い抗議活動となりました。
ロシア大使館前を行進するデモ隊
トランプ前大統領への批判も
注目すべきは、一部の参加者から米国トランプ前大統領への批判の声も上がったことです。彼らは「ウクライナを裏切るな」「プーチンとトランプを止めろ」といったプラカードを掲げ、トランプ前大統領の親ロシア的な姿勢に懸念を示しました。国際政治における複雑な力学が垣間見える場面となりました。
専門家の見解
国際政治アナリストの田中一郎氏(仮名)は、「今回のデモは、ロシア国内だけでなく、国外にも多くの反プーチン勢力が存在することを示す重要な出来事だ。ウクライナ侵攻に対する国際的な批判の高まりを改めて示していると言えるだろう」と分析しています。
まとめ:ウクライナへの連帯と平和への願い
ベルリンでの大規模デモは、ウクライナへの連帯と平和への強い願いを世界に発信する機会となりました。参加者たちの声は、一日も早い戦争終結と平和な世界の実現を願う国際社会の総意を反映しています。