【ワシントン=住井亨介】米下院委員会は7日、トランプ米大統領のウクライナ疑惑をめぐり非公開で宣誓証言したケント国務次官補代理(ウクライナ問題担当)の証言記録を公開した。ケント氏は、トランプ氏の顧問弁護士、ジュリアーニ元ニューヨーク市長がヨバノビッチ前駐ウクライナ大使の解任に影響を与えていた状況を明らかにした。
ヨバノビッチ氏は、バイデン前副大統領の息子をめぐる問題の調査を進めていたジュリアーニ氏と対立。「ジュリアーニ氏は数カ月にわたってヨバノビッチ氏に関して嘘と不正確な情報に満ちたキャンペーンを繰り広げた」とケント氏は証言した。
キャンペーンではジュリアーニ氏と交遊があり、米国で選挙資金法違反で起訴された旧ソ連出身の実業家2人も暗躍したという。ケント氏は13日に議会の公聴会で公開証言する予定。