東京都板橋区で新築戸建てを狙って水道メーターの盗難が相次いでいることが、都水道局の調べで分かった。手口が同じなため同一人物の犯行で、換金目的とみられる。同局は警視庁へ被害届を提出するとともに、周辺地域に広報車を出して、警戒を呼びかけ始めた。
同局によると、板橋区の新築戸建て(9棟)の現場で、水道メーター(口径20ミリ)2個が盗まれた。設置は4月で、10月17日と20日に現場を訪れた販売会社などによると、異常はなかったが、27日になくなっていることを確認した。
さらに約2キロ離れた板橋区内の別の新築戸建て現場(全3棟)でも、水道メーター2個が11月7日になくなっていることが判明した。
メーターは工具があれば誰でも取り外しは可能。識別番号が刻印されているため、そのまま転売することは不可能で、青銅製のため換金目的が疑われるという。
メーターは都の所有物で、1個3440円程度。同局は高島平署へ被害届を提出している。