韓国で物議醸した米国人YouTuber、ジョニー・ソマリ被告に初公判:奇行の数々をすべて認める

韓国で少女像にキスをするなどの奇行を繰り返し、業務妨害や軽犯罪処罰法違反などの罪で起訴された米国人YouTuber、ジョニー・ソマリ(本名イスマエル・ラムジー・カリド)被告の初公判が、3月7日、ソウル西部地裁で行われました。この記事では、ソマリ被告のこれまでの奇行と裁判の様子、そして今後の展開について詳しく解説します。

ソマリ被告の奇行の数々:コンビニでの迷惑行為から少女像へのキスまで

ソマリ被告は、2022年10月から韓国で数々の奇行を繰り返していました。麻浦区のコンビニエンスストアでは、音楽を大音量で流し踊りながら店員の業務を妨害。注意されるとカップラーメンのスープをこぼし、暴言を吐いたとされています。また、路上で悪臭を放つ魚の袋を持って通行人に話しかけたり、公共交通機関内で大音量の音楽を流しながら懸垂やダンスをしたりと、迷惑行為を繰り返していました。さらに、YouTubeのライブ配信中に平和の少女像にキスをするなど、韓国国民の感情を逆なでする行為も問題視されていました。これらの行為が、業務妨害や軽犯罪処罰法違反として起訴されるに至ったのです。

ソウル西部地裁前でポーズをとるソマリ被告ソウル西部地裁前でポーズをとるソマリ被告

初公判の様子:MAGAキャップ持参で出廷、起訴事実をすべて認める

初公判は午前10時10分に予定されていましたが、ソマリ被告は遅刻して出廷。黒いシャツにアイボリースーツ、紫のネクタイという服装で、さらにトランプ前米大統領の支持者が着用することで知られる赤い「MAGA(Make America Great Again)」キャップをかぶって入廷しようとしましたが、裁判所の規定により阻止されました。

公判では、ソマリ被告は起訴事実を「すべて認める」と述べました。弁護側は、起訴事実に対する具体的な陳述は次回の公判(4月9日)で行うとしています。

韓国の有名シェフ、イ・ヨンボク氏(仮名)は、「公共の場での迷惑行為は、文化や国籍に関わらず許されるべきではありません。特に、少女像への行為は、歴史的な背景を理解していない軽率な行動と言わざるを得ません」とコメントしています。

公判後のインタビュー:韓国をアメリカの「属国」と発言し波紋

公判後、ソマリ被告は報道陣の取材に応じ、MAGAキャップをかぶって出廷しようとした理由について、「私はアメリカの市民だからだ。そして韓国はアメリカの属国(vassal state)だ」と発言し、さらなる波紋を広げています。この発言は、韓国国内で大きな反発を招く可能性があります。

今後の判決と日米韓関係への影響

次回公判は4月9日に予定されており、今後の判決に注目が集まっています。ソマリ被告の言動は、日米韓関係にも影響を与える可能性があり、今後の展開を慎重に見守る必要があります。

ソマリ被告の一連の行動は、文化の違いや表現の自由の限界について、改めて考えさせる出来事となりました。