奨励会突破!二人の新四段がプロ棋士の道を切り開く

将棋界の登竜門、奨励会。その厳しい戦いを勝ち抜き、プロ棋士への切符を手にした二人の若者が、新たな一歩を踏み出しました。この記事では、二人の新四段、齊藤優希四段と炭崎俊毅四段の会見の様子や、彼らの熱い想いを紹介します。

奨励会、最後の関門を突破!

プロ棋士への道は険しく、奨励会という狭き門をくぐり抜けなければなりません。その最終関門である三段リーグは、半年間の長期戦。上位2名のみが昇段し、プロ棋士の称号を得ることができます。

8日、その三段リーグの最終日、北海道札幌市出身の齊藤優希三段(28)と兵庫県姫路市出身の炭崎俊毅三段(16)が、見事昇段を決めました。

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限界を超えた挑戦、齊藤優希四段の軌跡

原則として26歳までに四段に昇段できない場合は強制退会となる奨励会。齊藤三段は、26歳を超えてもリーグ戦を勝ち越していれば次のリーグ戦に参加できるという規定のもと、諦めずに挑戦を続けました。そして今期、現行の三段リーグ制度で過去最高の成績となる17勝1敗という驚異的な結果を残し、プロ入りを果たしました。

会見では、「嬉しさもありますが、一番は安堵しているというのが率直な気持ちです」と語り、15年もの長きにわたる奨励会生活、そして退会の危機を乗り越えた道のりを振り返りました。「今までの努力が実ったことが一番嬉しいです。退会の危機を乗り越えられたのは、メンタル面での成長や、少しの奇跡があったからだと思います。」と、謙虚ながらも力強い言葉で喜びを表現しました。将棋評論家の佐藤天彦氏(仮名)も、「齊藤四段の粘り強さは、多くの若手棋士の模範となるでしょう」と称賛しています。

若き才能、炭崎俊毅四段の決意

一方、若干16歳という若さでプロ入りを決めた炭崎俊毅三段。小学生名人戦で優勝経験を持つ彼は、「素直に嬉しいです。小学生名人をとった時に活躍できるプロ棋士になりたいと言いましたが、今もその気持ちは変わっていません」と、変わらぬ情熱を語りました。今後の活躍に大きな期待が寄せられています。「炭崎四段の才能は計り知れません。これからの将棋界を担う存在になるでしょう」と、女流棋士の里見香奈氏(仮名)も太鼓判を押しています。

新たな舞台へ

二人の新四段は、来月1日付で四段となり、プロ棋士として公式戦に臨みます。 彼らの今後の活躍に期待が高まります。

彼らの挑戦は、多くの将棋ファンに感動と勇気を与えてくれるでしょう。 これからの二人の活躍から目が離せません。