人生100年時代と言われる現代、誰もが健康で長生きしたいと願っています。では、健康長寿の秘訣は何でしょうか?jp24h.comでは、60年間、1万人を追跡調査したCIRCS研究(循環器疾患リスク調査)に基づき、健康な人の意外な共通点をご紹介します。
健康長寿のカギは「仕組みづくり」
疫学とは、医療と統計学を融合し、病気の原因や予防法を集団を対象に解明する学問です。60年間の膨大なデータを分析した結果、健康長寿の鍵は「健康になれる仕組みづくり」にあることが判明しました。禁煙を例に挙げると、個人の意志の力だけでなく、増税などを取り巻く環境の変化が喫煙率低下に大きく貢献しています。つまり、無意識のうちに健康になれる環境こそが重要なのです。
地域活動と健康の驚くべき関係
驚くべきことに、自治会の役員を務める人は死亡率が12%低下するというデータがあります。また、ボランティア活動は認知症予防にも効果的です。これらの活動は、人との交流や頭を使う機会を増やし、健康に良い影響を与えていると考えられます。 管理栄養士の佐藤恵美さん(仮名)は、「地域活動への参加は、社会との繋がりを維持し、心身の健康を促進する上で非常に重要です」と述べています。
地域活動の様子
笑いの持つ驚異的な健康効果
地域活動が健康に寄与する理由の一つに、「笑い」があります。様々な研究から、笑いはストレスホルモンを約3割減少させることが明らかになっています。ストレスホルモンの減少は、ストレス軽減だけでなく、様々な疾患リスクの低下にも繋がります。落語を聴いた関節リウマチ患者では、痛みの軽減や炎症指標の改善が見られたという研究結果も報告されています。免疫力向上、循環器疾患予防、アレルギー症状緩和など、笑いの健康効果は多岐に渡ります。
笑う門には福来る!
「笑わない人ほど早死にする」「笑わない人ほど要介護になる」という研究結果も出ています。「人と話して笑う」機会を日常生活に取り入れることは、健康長寿への近道と言えるでしょう。 健康心理学の専門家である田中一郎教授(仮名)は、「笑いは心身の健康に良い影響を与えるだけでなく、社会的な繋がりを強化する上でも重要な役割を果たしています」と指摘しています。
健康長寿を目指して
CIRCS研究は、健康長寿の秘訣は「健康になれる仕組みづくり」にあることを示唆しています。地域活動への参加や「笑い」を生活に取り入れることで、無意識のうちに健康を促進する環境を構築しましょう。