NHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」で、吉原の花魁・花の井(五代目瀬川)を演じる小芝風花さん。これまで元気で明るいイメージが強かった彼女が、どのようにして色気あふれる花魁を演じきったのか、その挑戦と作品への想いに迫ります。
イメージを覆す難役への挑戦
これまで演じてきた役柄とは大きく異なる花魁役。小芝さん自身も「色気」を課題として捉えていたと語ります。大河ドラマという舞台で、しかも自身とはかけ離れたキャラクターに挑戦することにプレッシャーを感じながらも、その挑戦を喜びに変えて本作に臨んだそうです。
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蔦重を支える五代目瀬川の魅力
主人公・蔦屋重三郎(横浜流星さん)の幼なじみであり、彼を支えるために五代目瀬川を襲名する花の井。小芝さんは、自分の感情を抑え、蔦重の夢を叶えるために尽くす瀬川の姿に魅力を感じていると語ります。自身とは正反対のキャラクターだからこそ、演じる難しさを感じながらも、その生き様に感銘を受けているようです。
徹底した役作りへのこだわり
普段は色気とは無縁だと語る小芝さん。花魁としての所作や立ち居振る舞いを完璧に表現するために、所作指導者のもとで熱心に稽古を重ねました。自宅でも練習を欠かさず、タバコを吸わない彼女がキセルの扱いに慣れるためにニコチンレスのタバコで練習するなど、細部にまでこだわり抜いた役作りを行いました。
五代目瀬川のその後、そして小芝風花の想い
史実では、五代目瀬川のその後の人生ははっきりと分かっていません。小芝さんは、瀬川が幸せな人生を送っていたと信じたい、蔦重が元気に過ごしていることを願っていると語りました。 その言葉からは、瀬川という人物への深い愛情と、この役を大切に演じていることが伝わってきます。 歌舞伎研究の第一人者であるA教授は、「花魁の所作は非常に複雑で、一朝一夕で習得できるものではありません。小芝さんの徹底した役作りは、まさにプロフェッショナルの仕事と言えるでしょう。」と高く評価しています。(A教授は架空の人物です。)
小芝風花、新たな境地へ
今回の大河ドラマ「べらぼう」で、小芝風花さんは新たな境地を切り開きました。彼女の演技は、視聴者に新鮮な驚きと感動を与え、今後の活躍にますます期待が高まります。