「逃走犯がごろごろ、大問題」大阪知事、地検に再発防止を要望へ

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吉村洋文・大阪府知事(恵守乾撮影)

吉村洋文・大阪府知事(恵守乾撮影)

 大阪地検が護送中の男が車から逃走した事件に絡み、大阪府の吉村洋文知事は11日、記者団に「検察の態勢が追いついていない」と述べ、地検に抜本的な再発防止策を講じるよう求める要望書を近く提出すると明らかにした。

 男の身柄を確保したとの一報には「府民への被害がなかったことは不幸中の幸い」としたが、10月にも地検岸和田支部で収容予定の女が一時逃走したことから「2度連続はゆゆしき事態。逃走犯がごろごろ出てくるのは大問題だ。(被告らに)検察は逃げられる、という空気が広がるのは絶対にあってはならない」と批判した。

 吉村知事は、いずれのケースも逃走防止の専門的訓練を受けていない検察事務官が対応したとの認識を示し、「対策を取らなければ新たな逃走犯が出る」と危機感を強調した。

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